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都市の現代的振興論


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  • 講座番号:cc019
  • 受講開始日:2017年12月20日
  • 想定される勉強時間/週2時間

※本講座は、2018年2月21日で課題の提出を締め切ります。課題提出日以降、講義の視聴は可能ですが、課題提出および修了証の取得はできませんので、予めご了承ください。

講座内容

20世紀後半以降、最近までの先進諸国の都市事情(欧米の都市)、都市計画制度、アーバンデザインに関する動向を講義する。これらの講義を踏まえ、最終講義では、人口減少/高齢化に加え産業の衰退、財政の逼迫に直面し、存立の危機(=限界都市化)に直面している、わが国の地方都市の持続可能性について考える。都市は時代の産物である。先進諸国の都市は、産業構造の転換(重厚長大型産業⇒軽薄短小型産業)、人口動態の変化、地球環境問題に対する対応、政治体制の転換(社会主義社会の崩壊)―などの環境の変化を背景にその「かたち」を変えてきた。ここで「かたち」は、可視的、建設的な意味に止まらず、人々の働き方/暮らし方を含意している。ニューヨークはかつて都市型製造業都市だったが1970年代までに産業が衰退し、市財政は破綻間際まで追い込まれた。しかし、その後、グローバル化の波に乗り、世界の金融/文化センターとして甦った。また、車社会の先端を走っていたロサンゼルスは、環境規制の時代を迎え、公共交通政策を強化し、昨今、公共交通の便利な都市へと大きく変容してきている。欧州では、自動車交通に牛耳られていた公共空間を人間の手に取り戻す、という公共空間の復権運動として都市政策が展開されてきた。近年では、物的環境の改善のみならず、多文化共生や社会的包摂といった福祉的課題をも連動された都市政策が進みつつある。近年の都市政策の特徴は「空間を作って終わり」の姿勢から、そうした空間を「使いこなし、新たな価値を生み出す」姿勢へと変化しつつある。


第1週:先進国の都市活性化像

  • 都市は時代の産物である
  • グローバル化と都市
  • 人口減少社会と縮小都市

第2週:都市計画制度の基礎

  • 都市計画とは?
  • 都市計画法の内容
  • 都市計画/マスタープラン

第3週:先進諸国の都市活性化像

  • 広大な国土、多様な都市
  • ニューヨーク 破綻から世界都市へ
  • ロサンゼルス 車依存社会からの転換

第4週:欧州の都市再生戦略

  • 都市再生の文脈
  • 公共空間の再生
  • 歴史資源の保全・活用
  • 社会的弱者の包摂

第5週:アーバンデザイン

  • 都市計画と都市デザイン
  • 都市デザインの特徴
  • 都市デザインの手法

第6週:プロジェクト計画からプログラム計画へ

  • これまでの都市計画・まちづくりの限界
  • 「つくる」から「活かす」へ
  • 「活かす」から「育てる」へ

第7週:都市の活性化 地方都市の衰退/再生集約型都市圏構造の構築へ

  • 衰退する地方都市 空洞化する中心市街地
  • 衰退する地方都市 都市間競争から都市間連携/協働へ
  • 衰退する地方都市 集約化型「都市圏」構造を構築へ

講師紹介

矢作 弘(やはぎ ひろし)

東京生まれ。横浜市立大学卒、日本経済新聞社入社、編集局記者を経てロサンゼルス支局長、編集委員などを務めた。その間、オハイオ州立大学、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)客員研究員として在外研究。大阪市立大学大学院創造都市研究科教授を経て龍谷大学政策学部教授(現在、特任教授)。社会環境科学博士。都市の持続可能な「かたち」に関する研究を続けている。最近は、人口減少社会/脱工業化社会の縮小都市に注目し、欧米都市の比較研究に傾注している。著書:『町並み保存運動 in USA』(学芸出版社 1989年)、『ロサンゼルス』(中公新書 1995年)、『都市はよみがえるか』(岩波書店 1997年)、『地方都市再生の条件』(岩波ブックレット 1999年)、『産業遺産とまちづくり』(学芸出版社 2004年)、『大型店とまちづくり』(岩波新書 2005年)、『「都市縮小」の時代』(角川新書 2009年)、『縮小都市の挑戦』(岩波新書 2015年)がある。共著に『持続可能な都市』(岩波書店 2005年)、『アメリカのコミュニティ開発-都市再生ファイナンスの新局面』ミネルヴァ書房 2012年)など。

前提条件

特になし

課題内容

  • 理解度確認テスト(選択形式)
  • 最終課題:なし

修了条件

課題提出期日までに修了条件を満たした方には本講座の修了証を発行します。

【修了条件】得点率75%以上

学習期間

7週間

参考文献

矢作 弘 『縮小都市の挑戦』(岩波新書 2015年)

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