井上 晋
大阪工業大学工学部都市デザイン工学科・教授
1984年京都大学大学院工学研究科交通土木工学専攻修士課程修了。同年同大学工学部助手、1994年同講師、1995年大阪工業大学工学部助教授、2002年より同教授。2010年より同大学八幡工学実験場長。2003~2004年テキサス大学オースティン校客員研究員。プレストレストコンクリート工学会常務理事。博士(工学)。専門はコンクリート工学。
(2018/6/13追記)
本講座(第2回)は2017年10月11日をもって受付を終了いたしました。
現在、第3回(2018年7月17日開講)の受講登録を受け付けております。こちらのページをご参照ください。
※本講座は再開講です。講座内容は講座制作当時(2015年)のものとなります。
皆さんの周りには、土木構造物や建築構造物があふれています。土木構造物は川や湾岸を渡る橋梁や鉄道・自動車の高架橋などであり、建築構造物は住宅やオフィスなどのいわゆる建物です。
これらの構造物は目には見えませんが、様々な荷重、すなわち力を受けています。構造物自分自身の重さ、そして鉄道車両や自動車、人、家具、積雪など構造物に積載される物の重さ、さらに、風や地震の横から受ける力です。構造物はこれらの荷重に耐えるように構造設計され、建設されており、皆さんの安全・安心な生活を支えています。
一方、新たなニーズに応えるため、土木・建築構造物に対する研究・技術開発も盛んに行われています。新たなニーズは様々です。例えば、部材の断面を大きくすることなく、耐えられる力を大きくし、それにより構造物の高さやスパンを大きくしたい、あるいは建設にかかる工期を短くしたり、建設コストを安くしたい。また地震や火災など大規模化・多様化する災害に対する構造安全性をより高くしたいといったニーズがあります。
このような研究・技術開発を行う方法は2つに大別され、1つは実験による方法、もう一つは解析やシミュレーションによる方法です。
大阪工業大学には付属施設として八幡工学実験場があります。この施設の中にある構造実験センターでは、構造実験による研究・技術開発を行うために様々な装置があり、活用されています。この講座は、「土木・建築構造に関する最近の研究」と題して、構造実験センターで行われた研究・技術開発の一部を紹介しながら、土木構造物や建築構造物の仕組み、そして最近の研究や技術開発の動向などを、できるだけ簡単に解説しようとするものです。
講座の第1週では土木構造物を、第2週では建築構造物を取り上げ、それぞれの週の前半では、それぞれの構造物の全般的な概要を説明します。その後、具体的なニーズに対して構造実験センターでどのような実験が行われ、その成果がどのように利用されているかを説明します。
講座の後半では、2つの研究分野を取り上げ、第3週では構造物の耐久性について、最後の第4週では、構造物の耐火性について説明します。
※当初「木骨れんが壁の耐震性能確認実験」の講義を予定していましたが、都合により不開講となりました。(2015年7月21日)
大阪工業大学工学部都市デザイン工学科・教授
1984年京都大学大学院工学研究科交通土木工学専攻修士課程修了。同年同大学工学部助手、1994年同講師、1995年大阪工業大学工学部助教授、2002年より同教授。2010年より同大学八幡工学実験場長。2003~2004年テキサス大学オースティン校客員研究員。プレストレストコンクリート工学会常務理事。博士(工学)。専門はコンクリート工学。
大阪工業大学工学部都市デザイン工学科・准教授
2001年3月 大阪工業大学大学院工学研究科土木工学専攻博士後期課程修了。同年4月より、片山ストラテック(株)に勤務し、新東名高速道路に架かる高架橋の設計や技術開発業務などに従事。2005年4月より、大阪工業大学工学部都市デザイン工学科講師。2009年より現職。博士(工学)、専門は橋梁工学、複合構造学。
大阪工業大学工学部都市デザイン工学科・准教授
2002年大阪工業大学大学院工学研究科土木工学専攻博士後期課程修了。2002年(株)ニュージェック西日本事業本部に勤務。(財)道路保全技術センター近畿支部、(財)海洋架橋・橋梁調査会近畿支部へ出向し、橋梁の維持管理に従事。2006年より大阪工業大学工学部都市デザイン工学科講師。2010年より現職。国土交通省近畿地方整備局 橋梁ドクター。
大阪工業大学工学部建築学科・教授
1980年大阪工業大学建築学科卒業。1982年同大学大学院建築学専攻修了。1982年4月(株)竹中工務店入社。技術研究所配属。2002年2月東北大学にて博士(工学)取得。2013年3月㈱竹中工務店退職。2013年4月より現職。
大阪工業大学工学部建築学科・准教授
中国・ハルビン工業大学力学学科卒業。東京大学大学院建築学専攻博士課程修了 博士(工学)。東京大学生産技術研究所助手等を経て現職。専門は大スパン建築構造・鉄骨構造。
大阪工業大学工学部建築学科・准教授
1996年大阪工業大学工学部建築学科卒業。2001年同大学大学院工学研究科博士後期課程建築学専攻修了、博士(工学)。同年より同大学工学部建築学科講師。2008年より現職。
大阪工業大学工学部建築学科・准教授
1996年3月宇都宮大学大学院工学研究科後期博士課程修了。同年4月から同大学工学部助手、2002年4月から同学部助教授、2003年3~8月にスイス連邦工科大学チューリッヒ校客員研究員を経て、2010年3月末に宇都宮大学を退職し、同年4月から現職。
大阪工業大学八幡工学実験場・特任教授(博士(工学))
1975年大阪大学大学院工学研究科修士課程修了。日本鋼管(株)(現・JFEホールディングス(株))にて建材開発に従事。1982年より(財)日本建築総合試験所に勤務し、耐火防火試験室長、建築物理部長として、建築の防耐火性能に関する試験・研究に従事。同所製品認証センター主席専門役。2013年より大阪工業大学客員教授、2014年より現職。日本建築学会火害診断補修小委員会主査など各種委員を歴任。日本火災学会賞、日本鋼構造協会業績賞など受賞。「建物の火害診断および補修・補強方法 指針・同解説」(日本建築学会、共著)、「防災事典」(共著)、「コンクリート工学ハンドブック」(共著)、「コンクリート建物改修事典」(共著)、「コンクリート補修・補強ハンドブック」(共著)などを執筆。
※当初西村泰志教授の講義を予定していましたが、都合により不開講となりました。(2015年7月21日)
※講師の肩書き等の情報は講座制作当時(2015年)のものとなります。
特に前提条件は必要としません。土木構造物や建築物に興味のある方に受講をお薦めします。
各週、数問の理解度確認テスト(選択肢方式)を実施します。
得点率60%以上
4週間
講義動画収録時期:2015年
カテゴリーⅢ
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