田中 優子
法政大学総長、社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)教授。
専門は日本近世文化・アジア比較文化。1952年横浜生まれ。1980年、法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。同年より法政大学第一教養部専任講師。助教授、教授を経て現職。
近世文学(江戸時代の文学)を専攻するが、その後、研究範囲は江戸時代の美術、生活文化、海外貿易、経済、音曲、「連」の働きなどに拡がる。さらに、中国文学を中心に東アジアと江戸の交流・比較研究、布や生活文化を中心にインド・東南アジアと江戸の交流・比較研究などにおよぶ。江戸時代の価値観から見た現代社会の問題に言及することも多い。芸術選奨文部大臣新人賞、芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞、紫綬褒章などの受賞歴がある。
主な著書
『江戸の想像力』(筑摩書房)、『江戸はネットワーク』(平凡社)、『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)、『江戸の恋』(集英社新書)、『カムイ伝講義』(小学館)、『未来のための江戸学』(小学館)、『布のちから』(朝日新聞社)、『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波書店)など。