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江戸文化入門


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  • 講座番号:ga052
  • 受講開始日:2016年1月19日
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

従来は歴史、文学、美術、工芸などに分野が細分化されていた江戸時代の文化を、横断的なテーマ設定によって俯瞰的に考える講座である。

一分野の詳細に渡る講座ではなく全体を概観する講座であるので「入門」と位置づけた。日常のなかで美術鑑賞や日本文化に接するための教養として学ぶこともでき、さらに一分野を深く学び研究するための導入と考えてもよい。

最初に江戸時代とはどういう時代であったかを、当時の世界との関係、都市の状況と様子などを事例に挙げて案内する。2回目からは、貿易によって導入された布や印刷技術によって、日本独自の「もの」を生産していた「ものづくり」の過程や、絵画・版画の新しい展開、そして中国文学から生まれた新しい文学の世界を案内し、より深く学んでいくための方法を知っていただく。

豊富な画像を使い、江戸時代の生活や、文化が変化していくプロセス、そして創造とは何かなどを、眼で見て考えていただこうと思う。


第1週:背景と環境

  • 16-19世紀の世界
  • 16-17世紀の世界と日本
  • グローバリゼーションへの日本の対応
  • 江戸の構造
  • 循環社会としての都市
  • 「傾(かぶ)く」人々

第2週:ものと職人技術

  • 着物と布
  • 陶器と磁器
  • 和ガラスとレンズ
  • たばこ入れの世界
  • 本と浮世絵
  • 寺子屋と教科書

第3週:視覚の世界

  • 遠近法か3Dか―芝居絵とめがね絵
  • 1か8か100か―「尽くし」の視覚化
  • 浮いているのか飛んでいるのか―伊藤若冲と曾我蕭白
  • 草木と人体―喜多川歌麿の場合
  • 草木と人体―小田野直武の場合
  • 静止画か動画か―北斎・広重の浮世絵風景画

第4週:言葉の世界

  • 世界と趣向―『仮名手本忠臣蔵』と『東海道四谷怪談』
  • ニュースを語る―『心中天網島』
  • 場所を語る―『雨月物語』
  • 付けて連なる―俳諧と俳諧的
  • 笑うさむらい―平賀源内から恋川春町まで
  • 江戸っ子の誕生―山東京伝の世界

講師・スタッフ紹介

田中 優子

田中 優子

法政大学総長、社会学部教授、国際日本学インスティテュート(大学院)教授。

専門は日本近世文化・アジア比較文化。1952年横浜生まれ。1980年、法政大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。同年より法政大学第一教養部専任講師。助教授、教授を経て現職。

近世文学(江戸時代の文学)を専攻するが、その後、研究範囲は江戸時代の美術、生活文化、海外貿易、経済、音曲、「連」の働きなどに拡がる。さらに、中国文学を中心に東アジアと江戸の交流・比較研究、布や生活文化を中心にインド・東南アジアと江戸の交流・比較研究などにおよぶ。江戸時代の価値観から見た現代社会の問題に言及することも多い。芸術選奨文部大臣新人賞、芸術選奨文部科学大臣賞、サントリー学芸賞、紫綬褒章などの受賞歴がある。

主な著書
『江戸の想像力』(筑摩書房)、『江戸はネットワーク』(平凡社)、『江戸百夢』(朝日新聞社、ちくま文庫)、『江戸の恋』(集英社新書)、『カムイ伝講義』(小学館)、『未来のための江戸学』(小学館)、『布のちから』(朝日新聞社)、『グローバリゼーションの中の江戸』(岩波書店)など。

彭丹

彭丹(ほう たん)

中国四川省出身。四川大学で日本文学を学び、中国西南航空会社勤務を経て日本留学。中国古典と日本文化を専攻。主著『中国と茶碗と日本と』(小学館)。現在、法政大学社会学部兼任講師、大本山建長寺研究員。

前提条件

特になし

課題内容

毎週のテストと、最終テストを課します。

修了条件

得点率70%以上

学習期間

4週間

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  • 講座番号:ga052
  • 受講開始日:2016年1月19日
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度