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文化翻訳入門-日本と世界の文化コミュニケーション-


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  • 講座番号:ga074
  • 受講開始日:2017年1月11日
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

 黒澤明の『羅生門』や村上春樹の『海辺のカフカ』は日本文化であると同時に世界文化資産でもあります。「真相は藪の中」という認識やオイディプス王の普遍的な物語を伝え、また、私たちの世界がカフカエスク、ハイパーリアルであって、時には空から魚が降り、猫が人の言葉を話すこともあると教えてくれるからです。文化翻訳は、このようなイメージやアイディア、価値や伝統、神話や物語を翻訳・翻案し、変容させて世界中に広め、伝える営みです。
 本講座では、日本文化を焦点に、文学、映像、漫画、パフォーマンスの領域ごとに文化翻訳の諸相を紹介します。芥川龍之介の「羅生門」とモダニティ、日中詩文学の相互翻訳、半沢直樹と香港民主化運動、文化翻訳プラットホーム『コミックビーム』、谷口ジローの日仏遍歴、ミュージカル『太平洋序曲』日米似姿競演などを取り上げ、翻訳家・演出家・編集者・制作者の仕事、また、読者・観客・視聴者の応答も含めたインタラクティブな「翻訳」プロセスを説明します。翻訳・翻案・変容が文化の本質であり、日々の生活において私たち一人一人が文化翻訳者であることを改めて理解いただけるでしょう。


第1週:文学の翻訳、文化の翻訳

  • 文学の翻訳、文化の翻訳
  • 翻訳による日本近代文学の成立 ―森鴎外と芥川龍之介を中心に―
  • 英日翻訳における主語の問題 ―川端康成、谷崎潤一郎らを中心に―
  • 日中詩歌における文化翻訳 ―「漢」と「和」の世界―
  • 日中詩歌における文化翻訳 ―和歌・俳句の「漢訳」―
  • 日中詩歌における文化翻訳 ―「漢俳」誕生の背景と特徴―

第2週:映画とTVドラマにみる文化翻訳

  • リュミエール兄弟と明治日本の映像
  • 日本のイメージと映画 ―国際映画祭の役割を中心に―
  • 黒澤明に始まる戦後日本の映画への「翻訳」
  • TVドラマの文化翻訳 ―『スーパーマン』や『おしん』の海外受容史―
  • TVドラマの文化翻訳 ―『半沢直樹』の中国での受容―
  • 日本TVドラマコンテンツの海外展開 ―ドラマ制作者に聞く―

第3週:マンガの文化翻訳

  • 小説からマンガへ ―メディアの翻訳(1)コミックビーム編集長岩井好典さんに聞く―
  • 日本における海外のマンガの翻訳 ―メディアの翻訳(2)コミックビーム編集長岩井好典さんに聞く―
  • 海外の日本マンガ― メディアの翻訳 (3)コミックビーム編集長岩井好典さんに聞く―
  • フランスのバンドデシネと日本のマンガ ―谷口ジロー『遥かな町へ』を中心に―
  • 日本のマンガからフランス映画へ ―『遥かな町へ』とQuartier Lointain
  • マンガ文化の比較考察 ―アングレーム国際漫画祭を例に―

第4週:グローバル・パフォーマンスと文化翻訳

  • 『太平洋序曲』における翻訳、翻案、表象 ―表象と不確定性―
  • 『太平洋序曲』における翻訳、翻案、表象 ―変わらぬ日本―
  • 『太平洋序曲』における翻訳、翻案、表象 ―変わり続ける日本―
  • 『海辺のカフカ』における文化翻訳 ―翻訳、翻案、シミュラークル―
  • 英語劇 Kafka on the Shore から日本語劇『海辺のカフカ』へ
  • 蜷川幸雄の舞台『海辺のカフカ』 ―シミュラークルとしての文化翻訳―

講師・スタッフ紹介

秋草 俊一郎

秋草 俊一郎(あきくさ しゅんいちろう)

日本大学大学院総合社会情報研究科准教授。 東京大学人文社会系研究科博士課程修了。博士(文学)。 研究分野は、ウラジーミル・ナボコフ、比較文学、翻訳論など。 著書に『ナボコフ 訳すのは「私」――自己翻訳がひらくテクスト』、訳書にドミトリイ・バーキン『出身国』、シギズムンド・クルジジャノフスキイ『未来の回想』など。

井上 健

井上 健(いのうえ けん)

日本大学国際関係学部教授・東京大学名誉教授。 東京大学大学院人文科学研究科比較文学比較文化専攻課程修了(文学修士)。 研究分野は、比較文学比較文化、アメリカ文学、翻訳論。 日本比較文学会元会長。

古賀 太

古賀 太(こが ふとし)

日本大学芸術学部映画学科教授。 国際交流基金及び朝日新聞社勤務後、2009年より現職。 専門は映画史、映画ビジネス。仏語からの翻訳に『魔術師メリエス』、共著として『日本映画の海外進出文化戦略の歴史』、『日本映画の誕生』など。

呉 川

呉 川(ご せん)

日本大学国際関係学部教授・日本大学総合社会情報研究科教授。 東日本漢語教師協会会長。 専門分野は日中対照言語学研究、和歌・俳句の翻訳研究。 大学院では中国言語文化特講、漢字文化特講、現代中国文化特講を担当。

椎名 正博

椎名 正博(しいな まさひろ)

日本大学文理学部教授 東京教育大学大学院文学研究科修士課程終了(文学修士)。 専門は20世紀、特に両大戦間のフランス文学。主な研究対象は詩人レオン=ポール・ファルグ。比較文学にも関心を寄せ、第一回十字軍の英雄タンクレーディの通時的研究や、近代日本文学と同時代のフランス文学の関係に研究領域を広げている。

Dorsey, John T.

Dorsey, John T.(ドーシィ ジョン)

立教大学名誉教授。 イリノイ大学大学院比較文学研究科 Ph. D.(比較文学)。 研究分野は、比較文学、英米文学、欧米演劇、パフォーマンス・スタディーズ。

保坂 敏子

保坂 敏子(ほさか としこ)

日本大学大学院総合社会情報研究科教授。 国際基督教大学大学院教育学研究科教育方法学専攻視聴覚教育専修(教育学修士)。 研究分野は、言語教育、日本語教育、教育工学。

保坂 敏子

松岡 直美(まつおか なおみ)

日本大学大学院総合社会情報研究科教授。 イリノイ大学大学院アジア研究科修士課程修了(MA)。 日本大学大学院国際関係研究科 博士(国際関係)。 研究分野は、比較文学・比較文化、英米文学・文化。

対談者紹介

岩井 好典

『コミックビーム』(KADOKAWA・エンターブレイン)編集長。


久保田 充

久保田 充(くぼた みつる)

日本テレビ制作局 ディレクター(兼プロデューサー)。 NHKを経て、2007年日本テレビ入社。 主な演出作品:NHK連続テレビ小説「あすか」、「ファイト」、大河ドラマ「功名が辻」、 日本テレビ 「齋藤さん」、「齋藤さん2」、「ギネ」、「ブルドクター」、「アイシテル」、「家族化します~ファミリーコンプレックス~」、「東京全力少女」、「最高のおもてなし」、「エンジェルハート」、「そして誰もいなくなった」

平塚 隼介

平塚 隼介(ひらつか しゅんすけ)

翻訳家。 翻訳書:デイヴィッド・ダムロッシュ『世界文学とは何か?』共訳(国書刊行会)、ウィンザー・マッケイ他著『[原寸版]初期アメリカ新聞コミック傑作選1903-1944』柴田元幸監訳・共訳(創元社)、ジェイ・ルービン著『日々の光』柴田元幸・共訳(新潮社)他。

劉晟

劉晟

日本で留学歴あり、出版社、テレビ局、ニュースサイトなどの仕事を経て、現在は中日両国政府が相互設立した文化施設—東京中国文化センターで文化交流に関する仕事に従事している。

TA

小林 亜希子

日本大学大学院総合社会情報研究科文化情報専攻修了


宮本 裕司

日本大学大学院総合社会情報研究科博士後期課程文化情報分野2年


藤田 眞衣

日本大学大学院総合社会情報研究科博士前期課程文化情報専攻2年

前提条件

特になし

課題内容

毎週のテストと、最終テストを課します。

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

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  • 講座番号:ga074
  • 受講開始日:2017年1月11日
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度