小原 隆博 (おばら たかひろ)
東北大学大学院理学研究科教授
1985年、東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻博士課程修了(理学博士)、文部省宇宙科学研究所(ISAS)助手、郵政省通信総合研究所(CRL)室長、情報通信研究機構(NICT)グループリーダー、宇宙航空研究開発機構(JAXA)グループ長を経て、2012年4月から東北大学 惑星プラズマ・大気研究センター長。
日本地球惑星科学連合(JPGU)理事、国連宇宙空間平和利用委員会(UN COPUOS)宇宙天気専門家会合議長、国際宇宙空間研究委員会(COSPAR)宇宙天気パネル議長等を歴任。2004年、田中館賞(あけぼの衛星による極冠域オーロラと放射線帯電子加速に関する研究)受賞。専門は太陽惑星環境物理学。
主な著書
『総説 宇宙天気』(共著、京都大学学術出版会、2011年)
『太陽地球系科学』(共著、京都大学学術出版会、2010年)
『アシモフ博士の宇宙探検シーズ(全26巻)』(訳、福武書店、1989~1991年)
近藤 裕菜 (こんどう ひろな)
東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻、プラズマ・大気研究センター修士2年の近藤裕菜です。
私は東北大学の先生方から衛星かぐやについての講演を高校時代にお聞きし、大学で太陽系の物理学を研究したいと思うようになりました。東北大学理学部物理系に入学、その後は理学研究科の博士前期課程に進学しオーロラを対象とした研究を行っています。
私は主に地上観測データからオーロラ発生源となる宇宙から降ってくる電子のエネルギーを導出しようとしています。2016年1月には実際にノルウェー、トロムソに赴き観測も行いました。美しいオーロラの物理学は宇宙の物理を紐解く大きな手掛かりとなるのです。宇宙に興味を持っている皆さん、ぜひ地球に一番近い宇宙の現象であるオーロラにも目を向けてみてください。
荒川 崚 (あらかわ りょう)
こんにちは、私は東北大学大学院理学研究科地球物理学専攻 惑星プラズマ大気研究センター所属 修士1年の荒川崚です。
私は、子供の頃から宇宙について考えることが大好きでした。本屋さんに売っている宇宙の本などを買って読み、学んだことをクラスの友達に話すような子供でした。漠然とではありますが、何か宇宙のことをもっと詳しく知りたいという思いから東北大学に来て、今の研究室に所属させていただくことになりました。今は、木星の磁気圏について研究しています。具体的には、木星の衛星イオの火山噴火により、木星磁気圏に供給された硫黄や酸素などのイオンはイオの公転軌道に沿って分布していまして、それらのイオンが発する極端紫外光を観測することで、どれくらいの周期でイオンが木星の周りを公転しているのかなどを調べています。とてもマニアックな研究だと思いますが、だからこそ面白いですし、これから興味深い研究結果を出せるように頑張りたいと思います。