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観測的宇宙論入門


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  • 講座番号:ga092
  • 受講開始日:2018年1月24日

講座内容

 観測的宇宙論は天文学の一分野で、宇宙の誕生と進化を観測データに基づいて実証的に明らかにしようとする学問分野です。宇宙では遠くの天体を見れば過去の姿が見えるので、過去から現在に至る宇宙の進化をデータから実証できるのです。この講座では観測的宇宙論の基礎をわかりやすく解説します。
 第1週は、現在の宇宙はどのような姿をしているのか、その中にあるさまざまな天体をスライドやコンピュータシミュレーションで見ながら、それらの階層構造を解説します。その後、スケールモデルを使って宇宙の広さを実感します。
 第2週は、現在の標準理論である「ビッグバン宇宙論」の成立過程とその観測的基礎を解説します。現代のビッグバン宇宙論は、宇宙が誕生直後に急激な膨張をしたというインフレーション理論を含んでいます。
 第3週は、現代天文学の最大の謎であるダークマターとダークエネルギーについて、その発見に至る歴史的経緯と観測的根拠を解説します。
 第4週は、観測的宇宙論の直接のテーマではありませんが、近年の進歩が著しい太陽系外惑星探査と、惑星や私たちを含む生命の元となっている元素の起源について解説し、人類のルーツの根源は宇宙にあることを認識します。


第1週:現在の宇宙の姿

  • 星はなぜ自ら輝くのか
  • 太陽系から星の世界へ
  • 天の川と銀河系
  • 銀河からなる宇宙
  • 宇宙のスケールモデル
  • 仮想宇宙旅行

第2週:ビッグバン宇宙論

  • ビッグバン宇宙論の観測的基礎
  • フリードマン宇宙モデル
  • ハッブルの法則
  • ビッグバン宇宙論と定常宇宙論
  • 宇宙マイクロ波背景放射
  • インフレーション理論

第3週:ダークマターとダークエネルギー

  • 力学質量と光学質量
  • ミッシングマスからダークマターへ
  • 近年のダークマターの観測
  • ダークエネルギーの発端:I a型超新星
  • 宇宙の加速膨張の発見
  • 現代宇宙論のパラダイム

第4週:太陽系外惑星と元素の起源

  • 太陽系外惑星の探し方
  • ケプラー衛星による革命
  • 第二の地球を探す
  • 地上の元素は宇宙でできた
  • 星は元素の製造工場
  • 私たちは星の子ども

講師・スタッフ紹介

岡村先生のお写真が入ります

岡村 定矩(おかむら さだのり)

法政大学理工学部教授。東京大学名誉教授。
専門は銀河天文学・観測的宇宙論。1948年生まれ。東京大学理学部天文学科卒、東京大学大学院理学系研究科博士課程単位取得退学。1977年理学博士(東京大学)。東京大学東京天文台木曽観測所助手、助教授、東京大学理学部教授、理学系研究科長・理学部長、理事・副学長などを経て2012年より現職。すばる望遠鏡の初代広視野カメラの開発責任者。

主な著書

前提条件

特になし

課題内容

毎週のテスト(選択式)各週10問程度(予定)
総合問題(選択式)10問程度(予定)

修了条件

得点率80%以上
※当初「70%」と掲載しておりましたが、得点率を上記のように変更させていただいておりますので、予めご了承ください。

学習期間

4週間

参考文献

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  • 講座番号:ga092
  • 受講開始日:2018年1月24日