高橋 章則(たかはし あきのり)
東北大学大学院文学研究科・教授
1986年,東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。2009年,一橋大学で博士号(社会学)を取得。1987年,東北大学助手,以後,講師,准教授を経て,2014年から現職。
文芸社会史の視角から江戸時代の出版文化史,文化交流史を研究している。
主な著書
大きな世界のありようの中で自分を位置づける思考のことを「世界観」と言いますが,2011年3月の「東日本大震災」はそうした「世界観」が一変するような「出来事」だったように思います。
こうした「世界観」が揺らいでいる現在を乗り越えてゆくために必要なものは何でしょうか。
もう一度,われわれを取り巻く「ものごと」の成り立ちや構造を,偏見を持つことなく,原点に立ち返って考えてみることが不可欠だと思います。
『男と女の文化史』という今回の講座は,人間社会を構成する「男」と「女」への検討を通して,人間とは何か,社会とは何か,歴史とは何か,「世界観」を再構築する際の確かな「材料」の提供を意図したものです。
全四週の講義は,それぞれにスリリングで知的な視点・技術で探究し,従来にない「男と女のドラマ」の再現を目指しました。皆さんの「世界観」構築の際の参考になれば幸いです。
※本講座は,2018年5月開講の第1回,2019年1月開講の第2回,2020年1月開講の第3回,2020年9月開講の第4回及び2021年7月開講の第5回と同じ内容となり,課題の一部を変更しております。
『源氏物語』はいつ,どのようにして書かれたのか,また,『源氏物語』はどのようにして読まれてきたのか,を明らかにします。『源氏物語』の男と女について,読者がどのような関心をもっていたのかを解明します。
江戸時代の「遊女」という,逆境に生き,受け身な人生を送ったと思われがちな女性が,「狂歌」という「文芸」を「日常」生活の中に取り入れ,自己を「表現する」能動的な女性であったことに焦点を当てます。
テーマは,「男を滅ぼす女」です。ヨーロッパにおいては,「悪女」がよく描かれ,ドイツ文学においても,様々な「男を滅ぼす女」が描かれました。「ローレライ」と「クリエムヒルト」という二人の女性を取り上げ,なぜ文学で「男を滅ぼす女」が描かれるのか,考えます。
「民主主義の源流」として名高い古代ギリシアですが,「男・女」は平等ではなく,「女たち」はほとんどの時間を自宅のプライベートな空間で過ごし,男性とは異なった人生を送っていました。古代ギリシアの「男と女の実相」を,当時の美術とともに見てゆきます。
東北大学大学院文学研究科・教授
1986年,東北大学大学院文学研究科博士後期課程修了。2009年,一橋大学で博士号(社会学)を取得。1987年,東北大学助手,以後,講師,准教授を経て,2014年から現職。
文芸社会史の視角から江戸時代の出版文化史,文化交流史を研究している。
主な著書
東北大学大学院文学研究科・教授
九州大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
専門はドイツ語史,日独対照言語学,ゲルマン語学。最近は本来の専門とは別に,エッダやサガといった北欧の神話や伝承の文学を原語の古アイスランド語で読んでいます。
主要担当科目はドイツ語学概論,ドイツ語学演習,ドイツ文化学研究演習など。
主な著書
東京大学大学院人文社会系研究科・教授
在アテネ イタリア国立考古学研究所専門課程修了,
東京大学大学院人文社会系研究科博士課程修了(博士(文学)),
東北大学大学院文学研究科准教授,教授を経て,現職。
専門は美術史学。古代ギリシア・ローマ美術を,当時の社会と宗教のなかで捉えなおすことに取り組んでいる。
主な著書
東北大学大学院文学研究科・教授
早稲田大学大学院文学研究科日本文学専攻博士後期課程単位取得退学。
専門は日本古典文学。
主な著書
特になし
得点率60%以上
4週間
カテゴリーⅠ
東北大学MOOCのシリーズについて
東北大学では、JMOOCにて下記の2シリーズを展開しております。
今後も新規開講講座が追加されます。
また、再開講も随時行っていく予定ですので、ぜひ他講座にもご参加ください。
東北大学サイエンスシリーズ
・第1弾 解明:オーロラの謎
・第2弾 東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ ー災害科学の役割
・第3弾 銀河考古学入門〜銀河の形成と進化を辿る〜
・第4弾 進化発生学入門-恐竜が鳥に進化した仕組み-
・第5弾 放射線安全社会入門~リスクの知見を暮らしに~
・第6弾 痛みと麻酔科学(2022年8月開講予定)
東北大学で学ぶ高度教養シリーズ
・第1弾 memento mori -死を想え-
・第2弾 男と女の文化史
・第3弾 家族と民法
・第4弾 社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~
・第5弾 化粧で学ぶ心理学
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