講座内容
早稲田大学を中心に35以上の大学、企業、業界団体による全国規模の産学連携ネットワークにより社会人教育プログラム「スマートエスイー」( https://smartse.jp/ )を2018年度から開講しています。これは文部科学省 平成29年度「成長分野を支える情報技術人材の育成拠点の形成(enPiT)」enPiT-Proに採択された事業です。IoT(Internet of Things; モノのインターネット)、ビッグデータ、人工知能(AI)を駆使してサイバー世界とフィジカル世界を融合させ、多様なニーズに応じて適応的にモノやサービスを提供可能な超スマート社会をリードするイノベーティブ人材を育成するために、19講座を実施し、その講義の多くをオンライン講座として広く一般に公開します。
本講座は、スマートエスイーの講座群のエントリーとなる科目です。ここでは、モバイルコンピューティング推進コンソーシアムが実施しているIoTシステム技術検定 中級の内容に沿って、スマートなIoTシステム、サービスおよびそれに基づくビジネスの概要と支える技術の基礎を、事例を交えて理解することを学習目標とします。具体的には通信、デバイス、データ・AI、セキュリティ、プロトタイピング、開発・保守・運用まで幅広く扱います。
なお、本講座以外にスマートエスイーでは実際のデバイスやデータを用いた演習、実習、議論について、オンラインでもご参加いただけるプログラムを用意しています。
約半年間、スマートエスイー教育プログラムを受講いただき、学びを深めていただければ幸いです。
コース履修は8月下旬、正規履修は12月に募集開始予定です。
https://smartse.jp/admission/
コース履修はフルオンデマンド化し、教材を用いての個人演習を用意しています。一部の科目は演習をオンラインリアルタイム配信で指導いたします。
正規履修では、総合的チーム演習とマンツーマン指導の下で集大成としての価値創造を行う修了制作指導があります。
業務上の実課題の解決やDXを目指す方にもおすすめです。
Week1
- IoT概論: IoTの概論として、IoTシステムの捉え方、IoTシステムの事例、IoTビジネスにおける留意事項、IoTシステム構築技術についてそれぞれ基礎を解説します。
- スマートIoTシステム概要とIoTサービスビジネス: IoTシステムの構成、CPS(Cyber Physical System)、クラウドコンピューティング、エッジコンピューティング、IoTシステム構築上の留意点についてそれぞれ基礎を解説します。
Week2
- IoTデバイス: IoTデバイスの概論に続いて、IoTデバイスの構成・機能・仕様、センサ技術・マイコン技術・通信技術、プロトタイピング技術、連携技術についてそれぞれ基礎を解説します。
- IoTシステムのプロトタイピング: プロトタイピングの基本的な仕組みについて解説します。実際のデバイスを用いたプロトタイピングの方法は扱いません。
Week3
- IoT通信方式: IoTネットワーク、無線技術、ネットワークトポロジー、5G(第5世代移動通信システム)、LPWA(省電力広域無線通信)についてそれぞれ基礎を解説します。
- IoTデータ活用技術: 人工知能・ディープラーニングの概要と活用、ニューラルネットワークとディープラーニングの概要、ディープラーニングのツール、畳み込みニューラルネットワーク、再帰ニューラルネットワークについてそれぞれ基礎を解説します。
Week4
- IoT情報セキュリティ技術: IoT情報セキュリティ、サイバーセキュリティ、個人情報とプライバシー保護、暗号と匿名化技術・著作権、活動機関と動向についてそれぞれ基礎を解説します。
- IoTシステムの開発・保守・運用・事例等: IoTエコシステム、IoT開発(アジャイル/ウォーターフォール)、システムライフサイクル、BCP(事業継続計画)、IoTシステム事例、IoTビジネスにおける留意事項についてそれぞれ基礎を解説します。