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教養としての言語論:言語は私たちをまやかし生きにくくさせる


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  • 講座番号:ga125
  • 受講開始日:2019年08月29日
  • 想定される勉強時間/週:3時間程度

講座内容

私たちは常日頃、言語を用いたコミュニケーションを躊躇なく行っています。そして私たちは知らず知らずのうちに、言語こそ動物と人間を違える優れた発明であり、言語があるからこそ他人と分かり合える、言語があるからこそ物事を考えられ、詳しく、正しく自分の思いを伝えることができると思っています。しかし本当にそうでしょうか。言語は時として私たちの生き方や考え方を窮屈にさせてはいないでしょうか。
このコースでは、担当講師が複眼的・横断的な視点から、言語とコミュニケーションに関する知見を提示し、各自の言語に対する考察を深める一助にしていただきます。コースでは言語哲学的な考察から、ビジネス、英語教育に至るまで、様々なトピックを取り上げ説明します。


Week1:言語は私たちをまやかす

  • 1-1.ヘーゲルの気づきと嘆き
  • 1-2.グライスの「含み」
  • 1-3.会話の推論とコミュニケーション
  • 1-4.オーウェルの問題意識
  • 1-5.コノテーションが動かす世界
  • 1-6.ハンプティダンプティの皮肉

Week2:正しい言語が良い生活?

  • 2-1.マイフェアレディの虚構
  • 2-2.言語はどれも美しく、正しく、複雑である
  • 2-3.ランゲージ・アティテュード
  • 2-4.生き物としての言語、だからこそのダイナミズム
  • 2-5.バベルの塔とピジン言語
  • 2-6.シングリッシュが象徴するグローバル世界における言語

Week3:メタ・メディアとしての言語

  • 3-1.写真と言語
  • 3-2.書き言葉に対する(不当な)特権性
  • 3-3.視覚優位な社会
  • 3-4.言語を介さない表現法
  • 3-5.直接メディアで自由に表現したらいい
  • 3-6.記憶と空

Week4:言語のトリセツ

  • 4-1.国語の読解について
  • 4-2.英語教育の考え方(1)
  • 4-3.英語教育の考え方(2)
  • 4-4.ソシュールの言語論
  • 4-5.「声の文化」の復活
  • 4-6.プラグマティックな言語論


講師・スタッフ紹介

山中 司

山中 司

立命館大学 教授

博士 (政策・メディア) (2011年 慶應義塾大学)
2004年 慶應義塾大学総合政策学部 卒業
2006年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修士課程修了
2011年 慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科博士課程修了

経歴
2000年9月 - 2002年7月 Teacher of Japanese at Little Lever School (U.K.)
2006年9月 - 2008年3月 北陸大学未来創造学部 非常勤講師
2008年4月 - 2011年3月 立命館大学言語教育センター 外国語嘱託講師
2011年4月 - 2013年3月 立命館大学生命科学部 任期制講師
2013年4月 - 2015年3月 慶應義塾大学SFC研究所 上席所員(訪問)
2013年4月 - 2018年3月 立命館大学生命科学部 准教授
2015年4月 - 2019年3月 立命館大学 国際部副部長
2017年4月 - 滋賀大学大学院 教育学研究科 非常勤講師
2018年4月 - 立命館大学生命科学部 教授
2018年4月 - 神戸大学大学教育推進機構 非常勤講師

前提条件

特になし

課題内容

各週の単元内に確認テスト:選択式の問題

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

参考文献

※講義動画収録時期:2018年

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  • 講座番号:ga125
  • 受講開始日:2019年08月29日
  • 想定される勉強時間/週:3時間程度