千葉 柾司(ちば まさし)
東北大学大学院理学研究科・教授
青森県弘前市出身、東北大学理学部助手、
フンボルト財団研究員(マックス・プランク研究所)、
国立天文台助教授を経て、2003年より現職。
主な研究分野は銀河天文学、観測的宇宙論。
主な著書
「銀河考古学」とは、銀河をその骨格である恒星に分離し、個々の恒星の性質に基づいて銀河の形成進化を追跡する天文学の一分野です。「考古学」と名づけられている理由は、古い年齢の恒星の性質、
すなわちその化学組成や空間運動の特徴といった情報が、銀河の過去を知るための「化石」情報になっていて、
銀河がどのような物理状態で形成されどのような進化を経てきたのかの履歴を保持しているからです。つまり、これらの情報はDNAのようなもので、銀河の過去を追跡するルーツとなるものです。
この講座では、銀河考古学の基礎をわかりやすく解説します。
第1週は、人類の銀河宇宙に関する世界観が如何に発展してきたかを学びます。その上で、銀河系の全体の動力学構造とそれを囲む銀河宇宙の世界を概観します。
第2週は、銀河を構成する星の一般的な特徴とその進化と死について学びます。また、星は新しい物質の工場であり、その物質循環と銀河の進化との関係を理解します。
第3週は、銀河系の古い恒星系の分析から導かれる、銀河系の形成と進化に関する現在の描像を学びます。さらに、アンドロメダ銀河や一般銀河の観測情報に基づいて、銀河形成の一般的な考え方を理解します。
第4週は、このような銀河の動力学構造を支配するダークマターについて、その存在証拠や銀河形成に対する役割について学びます。そして、ダークマターの正体に関する現在の標準理論の問題と今後の展望について学びます。
※本講座は、2019年7月開講の第1回、2020年1月開講の第2回、2021年1月開講の第3回、2021年11月開講の第4回、2022年11月開講の第5回、及び2023年11月開講の第6回と同じ内容となり、課題の一部を変更しております。
東北大学大学院理学研究科・教授
青森県弘前市出身、東北大学理学部助手、
フンボルト財団研究員(マックス・プランク研究所)、
国立天文台助教授を経て、2003年より現職。
主な研究分野は銀河天文学、観測的宇宙論。
主な著書
特になし
・理解度確認クイズ(多肢選択):各2点×36=72点
・最終テスト:28点
得点率60%以上
修了条件を満たした方には、東北大学オリジナルの修了証とオープンバッジ(※)が発行されます。
閉講日以降、登録メールアドレス宛にオープンバッジの案内が届きますので、記載された手順に沿って設定を行ってください。
詳しくは、オープンバッジ発行のお知らせをご確認ください。
受講解除者、メール配信停止者にはオープンバッジの案内ができませんのでご注意ください。
※オープンバッジとは
取得した知識やスキルを証明する国際技術標準規格のデジタル証明書。
ブロックチェーン技術を取り入れており、紙媒体の修了証と異なり改ざんや偽造が不可能で、デジタル履歴書やSNSでの公開など、様々な場面での活用が期待されます。
4週間
講義動画収録時期:2018年
カテゴリーⅠ
東北大学MOOCのシリーズについて
東北大学では、JMOOCにて下記の2シリーズを展開しております。
今後も新規開講講座が追加されます。
また、再開講も随時行っていく予定ですので、ぜひ他講座にもご参加ください。
東北大学サイエンスシリーズ
・第1弾 解明:オーロラの謎
・第2弾 東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ ー災害科学の役割
・第3弾 銀河考古学入門~銀河の形成と進化を辿る~
・第4弾 進化発生学入門-恐竜が鳥に進化した仕組み-
・第5弾 放射線安全社会入門~リスクの知見を暮らしに~
・第6弾 痛みと麻酔科学
・第7弾 人間脳科学入門
・第8弾 暗号学の現在―現代暗号入門
東北大学で学ぶ高度教養シリーズ
・第1弾 memento mori -死を想え-
・第2弾 男と女の文化史
・第3弾 家族と民法
・第4弾 社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~
・第5弾 化粧で学ぶ心理学
・第6弾 自己理解の心理学
・第7弾 静物画のスペクタクル ――レンブラントとフェルメールを中心に
「鑑賞者・物質性・脱領域」を考える
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