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  • 講座番号:ga134
  • 受講開始日:2019年1月16日
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

家族と法は、相性が悪いと言われる。夫婦が相互に愛し合い、両親が慈愛に満ちた聡明な育児をすることが理想だとしても、法は、たとえば愛を失った配偶者に愛することを強制できない。しかし民法は、家族間の権利義務を定める。それはどのような内容で、どのような機能を果たすのだろうか。この講義では、それを考えてみたい。
150年前に明治維新を迎えた日本は、欧米諸外国との不平等条約を改めるために立法作業をすすめ、120年前に明治民法を立法した。「家」制度を定めていた明治民法が、個人の尊厳と両性の本質的平等を要求した日本国憲法に従って、70年前に大改正されて「家」制度が廃止され、現在の民法になったことは、常識として知られている。しかし現在の日本民法が定める家族法であっても、モデルにしたヨーロッパの民法とは相当に異なっていることは、それほど知られていない。日本家族法の特殊性とその抱える問題性を、比較法的な観点からも検討する。


第1週:日本家族法の成り立ちと特徴

  • イントロダクション
  • 家族に関する最近の最高裁憲法判例
  • 日本人の法意識
  • 徳川日本と明治維新
  • 戸籍制度・登記制度の創設と明治民法の立法
  • 戦後の民法改正
  • 家庭裁判所の創設
  • 戸籍制度とは何か
  • 民法立法後の社会の変遷
  • 日本家族法の特徴

第2週:婚姻と離婚

  • イントロダクション
  • 婚姻の存在意義
  • 明治民法における婚姻法・離婚法と戦後の改正
  • 婚姻の要件
  • 婚姻の人格法的効果
  • 婚姻の財産法的効果
  • 日本の離婚法の特徴
  • 裁判離婚
  • 離婚の財産上の効果
  • 離婚の身分上の効果

第3週:親子

  • イントロダクション
  • 親子法の規定
  • 医学の進歩がもたらした新しい問題
  • 親子関係存否確認請求訴訟と民法の親子関係訴訟
  • 嫡出推定
  • 嫡出でない子(婚姻外子)
  • 一般養子
  • 特別養子制度の立法
  • 親権
  • 子の引き渡し請求

第4週:相続

  • イントロダクション
  • 相続法とは何か
  • 相続法の基本的な概念
  • 日本相続法の展開と特徴~明治民法
  • 日本相続法の展開と特徴~相続法の戦後改正
  • 昭和55年相続法改正とその後
  • 相続財産の取引
  • 相続法改正の契機と過程
  • 相続法改正
  • 最後に

講師紹介

水野 紀子

水野 紀子(みずの のりこ)

1955年2月生まれ。東北大学法学研究科教授。
東京大学法学部卒業後、同大学助手、名古屋大学法学部助教授・教授を経て、現職。専門は、民法学。
民法の親族法・相続法領域について、母法と対比した日本法の特徴を考察するとともに、立法にも関与してきた。

主な著書

前提条件

特になし

課題内容

理解度確認クイズ(多肢選択):各2点×35問=70点
最終レポート:30点

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

参考文献





東北大学MOOCのシリーズについて

東北大学では、JMOOCにて下記の2シリーズを展開しております。
今後も新規開講講座が追加されます。
また、再開講も随時行っていく予定ですので、ぜひ他講座にもご参加ください。

東北大学サイエンスシリーズ

・第1弾 解明:オーロラの謎
・第2弾 東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ ー災害科学の役割
・第3弾 銀河考古学入門〜銀河の形成と進化を辿る(2019年6月開講予定)

東北大学で学ぶ高度教養シリーズ

・第1弾 memento mori -死を想え-
・第2弾 男と女の文化史
・第3弾 家族と民法

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