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放射線・放射能の科学


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  • 講座番号:ga140
  • 受講開始日:2020年03月12日
  • 想定される勉強時間/週:1,2時間程度

講座内容

放射線と聞くと放射線被ばくによる健康被害を真っ先に思い浮かべる人が多いと思います。しかし、具体的にその健康被害を引き起こす被ばくの量を知っている人は少なく、さらに健康被害発症のメカニズムまでを理解している人は極めて限られています。このため、放射線被ばくはいまだに漠然とした不安を感じさせる存在となっています。

そこで本講座では、まず放射線や放射能、放射線測定に関する基礎を学びます。
次に、放射線の生体への影響についてそのメカニズムを学習し、その医療応用例を学びます。また原子力発電を含めた工業分野、農業などにおける放射線の応用例を学び、現代社会において、ウランやプルトニウムの核分裂、放射性同位元素や加速器から放出される放射線が私たちの健康で豊かな生活を維持するために活用されている事例まで理解を深めます。
最後に、こうした放射線利用によって生じる放射性廃棄物の処理・処分に関する課題を整理するとともに、合理的な方策を模索する工学的手法を学びます。


  • 第1週:放射線・放射能の基礎知識
  • 第2週:放射線測定の基礎
  • 第3週:放射線の生体への影響と医療への応用
  • 第4週:放射線の工業などへの応用
  • 第5週:放射線利用後の課題

  • 講師・スタッフ紹介

    藤吉 亮子(ふじよし りょうこ)

    藤吉 亮子(ふじよし りょうこ)

    元北海道大学大学院工学研究院准教授。 名古屋大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学。 博士(理学) [名古屋大] 環境放射能、地球科学、分析化学 。

    加美山 隆(かみやま たかし)

    加美山 隆(かみやま たかし)

    北海道大学大学院工学研究院教授。博士(工学)[東北大]。 アモルファス材料の動的構造、パルス光源を用いた中性子散乱およびイメージング、検出およびビーム制御のための中性子デバイスを含むトピックに興味を持っている。

    小崎 完(こざき たもつ)

    小崎 完(こざき たもつ)

    北海道大学大学院工学研究院教授。 北海道大学大学院工学研究科修士課程修了。博士(工学)[北海道大]。専門は、放射性廃棄物管理、原子炉材料、原子力施設廃止措置。2011年より文部科学省の補助金を得て実施中の原子力人材育成事業(「国際原子力人材育成イニシアティブ事業」)において、2012年より事業代表者を務める。

    稲波 修(いななみ おさむ)

    稲波 修(いななみ おさむ)

    北海道大学大学院獣医学研究院教授。 北海道大学大学院獣医学研究科博士課程修了。獣医学博士[北海道大]。東京都老人総合研究所研究員、岩手大学准教授、北海道大学獣医学研究科准教授をへて現職。専門は、放射線生物学ならびに放射線腫瘍学。がん特異的エネルギー代謝を標的とした放射線治療法の開発研究。

    松浦 妙子(まつうら たえこ)

    松浦 妙子(まつうら たえこ)

    北海道大学大学院工学研究院准教授。医学物理士。博士(理学)[東京大]。呼吸性移動腫瘍に対する陽子線照射方法の開発、超音波を用いた陽子線照射領域の検出、陽子線生物効果を含むトピックに興味を持っている。

    佐藤 博隆(さとう ひろたか)

    佐藤 博隆(さとう ひろたか)

    北海道大学大学院工学研究院助教。北海道大学大学院工学研究科博士課程修了。博士(工学)[北海道大]。日本学術振興会や日本原子力研究開発機構J-PARCセンターの特別研究員や博士研究員として量子ビーム応用工学に関する研究を行ってきた。 研究分野は、中性子イメージング、中性子源・ビームライン開発、結晶・金属組織解析、宇宙線中性子ソフトエラーおよび中性子ビームの産業応用などである。

    千葉 豪(ちば ごう)

    千葉 豪(ちば ごう)

    北海道大学大学院工学研究院准教授。 北海道大学大学院工学研究科修士課程修了。博士(工学)[北海道大]。専門は、原子炉物理学、中性子・光子輸送の数値シミュレーション、原子核データの応用。

    渡邊 直子(わたなべ なおこ)

    渡邊 直子(わたなべ なおこ)

    北海道大学大学院工学研究院准教授。 University of California, Davis, Department of Civil and Environmental Engineering博士課程修了。専門は、土壌・地下水汚染、原子力施設廃止措置、放射性廃棄物管理。技術、コスト、社会的受容性のバランスの取れた合理的な廃止措置の仕組み作りに興味を持っている。

    前提条件

    講義内容の説明を理解するには、高校卒業程度の数学・物理の知識を要する。しかし課題への回答は、映像講義を視聴すれば回答可能なものを準備している。

    課題内容

    • 各週の選択式課題(確認クイズ)(80点)
    • 最終レポート(20点)

    修了条件

    得点率60%以上

    学習期間

    5週間

    参考文献


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    • 講座番号:ga140
    • 受講開始日:2020年03月12日
    • 想定される勉強時間/週:1,2時間程度