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メガスポーツイベントとメディア


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  • 講座番号:ga152
  • 受講開始日:2021年10月29日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

<お知らせ>
本講座は当初のご案内より早く開講することとなりました!
開講日:2021年10月29日(金)

開講をお楽しみにお待ちください!

講座内容

いつの時代にも、どの地域にも遊び心を持った人間はいた。社会の仕組みが変わると共にそれは「スポーツ」という名のアクションに生まれ変わり、やがて私たちにとってなくてはならないものになっていく。メディアは、そうした世の移り変わりに敏感でいた。

1896年、アテネに第1回近代オリンピックが始められたとき、活字メディアも関心を寄せ始めていた。眼前のレースを目の当たりにした記者達は、見慣れていたはずの対抗戦とは違った選手の戦いに、それまでにはなかった何かを感じていただろうか。時あたかも「国民国家の誕生」「帝国主義」「植民地争奪」の時代。「アマチュア」の御旗を大切にし、個人やクラブベースで参加を始めた分、オリンピックはのどかなスタートを切った。

上流階級に重心が乗って始まったオリンピックも、規模が大きくなるにつれ、それは大衆のものに近づいていく。そうした流れの中で、伝えるメディアはどこに主張の杭を打って優劣を語ったのだろうか。メガイベントは、二度にわたって世界大戦の影響で中止を余儀なくされる。戦後再開されるや、オリンピックは、「冷戦」という新たな世界情勢の影響を受け、それと前後してプロフェッショナリズムの波にさらされる。80年代の末にメガイベントの変容を促したのは他でもないメディアそのものであった。活字、写真、映画、ラジオ、テレビ、そしてインターネット。メディアは、時代の最先端のアイテムを次々に持ち込んではメガイベントを捉え伝えるのに夢中になった。

講義ではオリンピックにまつわるメディアや時代のトピックを追いながら、メディアとスポーツとの相関を現代社会の中に読み解いていく。


第1週:オリンピックの誕生とメディア

  • メディアスポーツを考える
  • 近代五輪誕生前の風景
  • 始まった近代五輪(1896アテネ)
  • 初期の映像メディア(1912ストックホルム)
  • 電波メディアの登場(1920アントワープ/1924パリ/1928アムステルダム)

第2週:メディアを通じてオリンピックに近づく

  • 生きた声を届けたい(1932ロサンゼルス)
  • 名放送の誕生(1936ベルリン)
  • テレビへの羨望(1936ベルリン~戦後)
  • 主役に躍り出たテレビ(1964東京)
  • ひずみのにじむ舞台(1968メキシコシティー~1980モスクワ)

第3週:膨張と波乱の時代

  • 「見せる」から「売る」へ(1984ロサンゼルス)
  • 勝つこと必ずしも善ならず(1988ソウル)
  • 見せるドラマ 隠れたドラマ(1992バルセロナ)
  • 幅を広げるスポーツニュース
  • 国際競技団体とIOC

第4週:メガイベントの世界戦略とメディア

  • スポーツアナウンサーの変容
  • パラリンピックの時代(2012ロンドン)
  • 東京大会招致への道(2013ブエノスアイレス総会)
  • 画面が人を引きつける
  • あらゆるものを撮れ(2020東京)

講師紹介

山本 浩(やまもと ひろし)

山本 浩(やまもと ひろし)

法政大学スポーツ健康学部教授。
専攻はスポーツメディア論、コミュニケーション論。1953年生まれ。東京外国語大学卒業。NHKアナウンサー、解説委員を経て現職。放送局時代、オリンピックは88年カルガリー大会、W杯は86年メキシコ大会から中継業務に、ドキュメンタリー「東独スポーツ強さの秘密」「延長17回〜横浜vsPL学園・戦いの果てに〜」制作にも関わる。日本陸上競技連盟常務理事/指導者養成委員長、日本スポーツ協会理事、日本卓球協会評議員。かつて日本相撲協会生活指導部特別委員や東京オリパラ組織委員会エンブレム委員などをつとめ、不正案件、不祥事対応などの経験も多い。


主な著書
「放送席から見たサッカー日本代表の進化論」(2017)祥伝社、「スポーツアナウンサー 〜実況の真髄〜」(2015)岩波書店、「メディアスポーツへの招待」(2012)ミネルヴァ書房、「メキシコの青い空 - 実況席のサッカー20年」(2007)新潮社など。

前提条件

特になし

課題内容

毎週のテストと、最終テストを課します。

修了条件

得点率65%以上

学習期間

4週間

参考図書・文献

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  • 講座番号:ga152
  • 受講開始日:2021年10月29日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度