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オオサンショウウオ先生の医療統計セミナー


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  • 講座番号:ga153
  • 受講開始日:2021年8月5日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2~3時間程度

この講座は『受講登録する(無料)』ボタンを押すと受講開始となる『開始日可変型講座』です。
『開始日可変型講座』とは、受講者個々の受講開始日に応じて進行する講座です。

ご自身のスケジュールは、以下の講座スケジュール(PDF)を参考にご確認ください。

(受講前に必ずここをクリックしてお読みください)

講座内容

京都大学は国際的な臨床研究の拠点であり、New England Journal of Medicine、Lancet、BMJに次々と論文が掲載されている。そのためには研究者のトレーニングが重要であり、臨床統計家育成コースは大学院生向けに多数の正規科目を提供している。

この講座は、臨床統計家育成コースが、過去の教育経験をベースに、臨床医学のための統計学を習得できるように構成したものである。JMOOCには全3講座が提供されており、それぞれが具体的な目標を設定している点が特徴である。
 (1) 臨床医学論文のMethodsを読み解く能力を身に付ける
 (2) サンプルサイズ計算の技術を身に付ける
 (3) 因果推論の手法とその理論を習得する

臨床医学において、統計学がもっとも活用されたのは臨床試験だったが、最近では疫学研究、データベース研究、メタアナリシスの方法論が著しく発展している。この講座「オオサンショウウオ先生の医療統計セミナー」ではそれらをスコープに入れて、リツキシマブ臨床試験(Iijima, et al. Lancet 2014)、抗凝固薬メタアナリシス(Ruff, et al. Lancet 2014)、受動喫煙コホート研究(Tanaka, et al. BMJ 2015)という3本の論文と関連する3つのデータセットを題材に用いる。いずれも医療における治療方針や健康政策の科学的根拠になったものである。論文の入手方法については、「前提条件」の項を参照すること。

この講座は4部構成である。第1部で、連続データ、2値データ、生存時間データを解析するための統計手法について述べた後に、第2部~第4部では、それぞれ臨床試験、メタアナリシス、疫学研究の方法論とその原理を解説する。


第1週:データの記述

  • オリエンテーション
  • 連続データの解析
  • 2値・計数データの解析
  • 生存時間解析

第2週:臨床試験

  • p値・サンプルサイズ計算
  • ランダム化
  • Intention-to-treatの原則
  • 臨床試験と規制

第3週:メタアナリシス

  • 試験ごとのバイアスの評価
  • 公表バイアス
  • 固定効果モデルと変量効果モデル
  • サブグループ解析と交互作用の検定

第4週:疫学研究

  • 散布図と回帰分析
  • ロジスティック回帰とROC曲線
  • コホート研究とケース・コントロール研究
  • 交絡とプロペンシティスコア

講師・スタッフ紹介

田中 司朗(たなか しろう)

田中 司朗(たなか しろう)

京都大学大学院医学研究科 臨床統計学 特定教授、責任試験統計家

専門は、因果推論、臨床試験、栄養疫学。東京大学疫学・生物統計学教室で学位取得後、京都大学探索医療センター(特定助教)、薬剤疫学分野(准教授)を経て、2017年より現職。新薬承認のための医師主導治験から、全国規模の生活習慣介入試験まで、数十件の臨床試験と数百件の共著論文に関与。がん免疫療法開発のガイダンス、骨粗鬆症薬の臨床評価方法に関するガイドラインなどの策定に携わる。所属する多施設臨床試験グループは、日本小児がん研究グループ(JCCG、生物統計委員)、日本臨床腫瘍研究グループ(JCOG、効果・安全性評価委員・プロトコール審査委員)、骨粗鬆症至適療法研究会(A-TOP、実行委員)。主な学会活動は、日本薬剤疫学会評議員、日本骨粗鬆症学会評議員。主な国際活動は、International Pediatric Acute Myeloid Leukemia Consortium (INTERACT) 運営委員、Asian Conference for Pharmacoepidemiology (ACPE) 国際運営委員。医師向けのテキストとして「短期集中! オオサンショウウオ先生の医療統計セミナー論文読解レベルアップ30」を執筆。震災後に、放射線生物学から疫学までの科学的根拠をまとめた「放射線必須データ 32」を編集。

前提条件

LancetとBMJの論文を入手でき、それを読むために必要な英語力があること。
論文は、図書館やLancet・BMJホームページからダウンロードするか、参考図書「短期集中! オオサンショウウオ先生の医療統計セミナー論文読解レベルアップ30」の付録から入手することができる。

課題内容

第1週~第4週選択形式の問題

修了条件

得点率70%以上

学習期間

開始日可変型のため、スケジュールをご確認ください。

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:ga153
  • 受講開始日:2021年8月5日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2~3時間程度