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ビジネスパーソンのためのELSI入門 -データ利活用編-


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  • 講座番号:ga172
  • 受講開始日:2022年10月13日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

AIやIoT、量子技術に代表されるように、近年の科学技術は急速に進展しています。日々新しい技術が世に生み出される一方、その技術が社会に浸透していく時、ELSI(Ethical, Legal and Social Issues/倫理的・法的・社会的課題)に直面することがあります。

大阪大学社会技術共創研究センター(通称、ELSIセンター)は、技術を生み出す側とそれを受け入れる側の間に立って議論を深め、知見のフィードバックをおこなうことを目指しています。本講座では、大阪大学ELSIセンターのメンバーが、主に、パーソナルデータの利活用に関わるELSIについてわかりやすく概説します。

WEEK1では、いま、なぜELSIを考える必要があるのかということについて、まずその背景や意義などを確認します。WEEK2・3では、ELSIを理解するための基本的な観点を、具体的な事例を元に紹介します。WEEK4では、ELSI視点を企業活動に組み込むために、グッドプラクティスを例にELSI対応のヒントを提供します。

ELSI対応なくして、イノベーションなし。ぜひ一緒に学んでいきましょう。


WEEK1:概論 いま、なぜELSIを考える必要があるのか

  • 1-0 コース・イントロダクション
  • 1-1 新規科学技術を社会実装するということ
  • 1-2 安全・安心とは何だろうか
  • 1-3 倫理的・法的・社会的課題(ELSI)とは
  • 1-4 データ利活用におけるギャップ(1)データ取得
  • 1-5 データ利活用におけるギャップ(2)アルゴリズム
  • 1-6 データ利活用におけるギャップ(3)サービス提供
  • 1-7 ゲストトーク:ELSI対応なくして、データビジネスなし

WEEK2:事例をもとに重要な概念を学ぶ1 プライバシーを広く理解する

  • 2-0 イントロダクション
  • 2-1 プライバシー・リスクを広く考える
  • 2-2 個人データを利用してもらうことの含意
  • 2-3 パーソナライゼーションの時代&パーソナライゼーションはwin-win?
  • 2-4 人間の微妙な感情に注意する
  • 2-5 「ハッキング」も広く理解する
  • 2-6 ゲストトーク:プライバシーに配慮したガバナンス強化

WEEK3:事例をもとに重要な概念を学ぶ2 AIのELSIと適切な利活用

  • 3-0 イントロダクション
  • 3-1 AI技術がもたらすELSI(1)公平性を脅かすバイアス
  • 3-2 AI技術がもたらすELSI(2)それはAIの責任?
  • 3-3 AI技術がもたらすELSI(3)プライバシー再考
  • 3-4 AI技術がもたらすELSI(4)AIは誰のためのもの?
  • 3-5 ELSIへの対応・予防策(1)原則から実践へ
  • 3-6 ELSIへの対応・予防策(2)評価し再設計する
  • 3-7 ゲストトーク:ELSIをいかにビジネスに組み込むか

WEEK4:ELSI視点を企業活動に組み込むために

  • 4-1 ELSI理解のため基礎的な概念のおさらい
  • 4-2 研究段階から実装段階まで見渡す
  • 4-3 リスク評価の考え方を取り入れる
  • 4-4 組織やプロセスをどう変えるか
  • 4-5 人文・社会科学者とどう連携するか
  • 4-6 ゲストトーク:アカデミアとの共創

講師・スタッフ紹介

岸本 充生(きしもと あつお)

岸本 充生(きしもと あつお)

大阪大学 社会技術共創研究センター(ELSIセンター) センター長/データビリティフロンティア機構 教授

京都大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。博士(経済学)。通産省工業技術院資源環境技術総合研究所(2001年から独立行政法人産業技術総合研究所)、東京大学公共政策大学院を経て、2017年から大阪大学データビリティフロンティア機構 教授。2020年4月から現職。専門はリスク学。

主な著書

鹿野 祐介(しかの ゆうすけ)

鹿野 祐介(しかの ゆうすけ)

大阪大学 COデザインセンター/社会技術共創研究センター(ELSIセンター) 特任助教(常勤)

東北大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。博士(文学)。専門は哲学・倫理学。大阪大学社会技術共創研究センター特任研究員を経て、2022年4月から現職。企業におけるELSIガバナンスの構築・強化に加えて、ELSI対応の方法論研究やELSI人材の教育開発に従事。

主な著書

ゲスト講師紹介

朱 喜哲(ちゅ ひちょる)

株式会社電通関西支社ソリューション・デザイン局 主任研究員/大阪大学社会技術共創研究センター(ELSIセンター) 招へい教員


川島 邦之(かわしま くにゆき)

一般社団法人LBMA(ロケーション ベーズド マーケティング アソシエーション)Japan 代表理事


山下 大介(やました だいすけ)

株式会社プライバシーテック 代表取締役/株式会社ブログウォッチャー Chief Data Protection Officer/一般社団法人LBMA(ロケーション ベーズド マーケティング アソシエーション)Japan ガイドライン委員会主任編集委員

前提条件

特になし

課題内容

各週選択式の確認テスト

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

参考図書・文献

講義の中で都度紹介します

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:ga172
  • 受講開始日:2022年10月13日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度