中島 平(なかじま たいら)
東北大学大学院教育学研究科准教授 博士(情報科学)
東北大学工学部卒業後、同大学院情報科学研究科博士前期課程、後期課程を経て東北大学工学部助手。2004年東北大学教育情報学研究部准教授。2005年〜2006年 スタンフォード大学工学部客員准教授。2018年より現職。学びを支援し、促進させるための方法を研究。人の認識がどのように起こるのかを知ることに関心をもつ。
「もっと自分らしく生きればよかった」
これは死の床で、最も多くの人が後悔することだそうです。
この授業では「自分らしさとは何か」、「自分とは何か」を探求したい方を対象として、私自身がこの15年間、調べ・実践して、有効だと確認してきた理論と方法を紹介します。
通常の授業の多くでは、既に確立された知識を理解し、知的好奇心を満たすことが期待されます。しかし今回述べることは客観的な確認が難しいため、世界中で確立されている知識とは呼べないものも含みます。一方で全ては、皆さん自身が実践することで直接確認できることです。この授業では、知的理解を超え、皆さん自身が授業で紹介された方法を実際に試して、その結果を自ら見て感じ、本当かどうかを確かめて、心から納得される。そして、自分らしく生きるために、毎日の生活で活用されることを期待します。授業で扱う領域はマズローの「欲求階層モデル」、ユングの「タイプ論」、そしてより深く自分を知るための禅、マインドフルネスに関連します。
この授業では、自分に関して、得意不得意ではなく、良し悪しでもない、そして好き嫌いでもない、自然な自分を知ることを目指します。そのような自分を知る道は厳しいものですが、得られることもまた素晴らしいものだと、身をもって体験されることを願っています。
※本講座は、2023年1月開講の第1回と同じ内容となり、課題の一部を変更しております。
第1週は、この授業で対象とする自己理解の定義と、自己実現・自己認識など関連用語との関係を学び、自己理解の方法を実践しながら身につけていきます。
第2週は、ユングの心理学的タイプ論を元にして、認知の側面から自分の性格を探求します。特に、ここでは性格について通常とは異なる見方をすることを、体験を通して実感してもらい、さらに自己理解を深めます。
第3週は、引き続き認知の側面から自己理解を進めます。自分自身が最も頼りとする認知機能と、最も意識化されていない認知機能は何かを、演習を通して見出していきます。
第4週目は、マズローの自己実現を超えて、人は何を求めるのか、どうやって求めるのかを学びます。マインドフルネス瞑想法や、普段は見られない心の働きの深層を探求するための集中と観察の方法を、実践によって体験します。
東北大学大学院教育学研究科准教授 博士(情報科学)
東北大学工学部卒業後、同大学院情報科学研究科博士前期課程、後期課程を経て東北大学工学部助手。2004年東北大学教育情報学研究部准教授。2005年〜2006年 スタンフォード大学工学部客員准教授。2018年より現職。学びを支援し、促進させるための方法を研究。人の認識がどのように起こるのかを知ることに関心をもつ。
特になし
理解度確認クイズ
最終課題
得点率60%以上
修了条件を満たした方には、東北大学オリジナルの修了証とオープンバッジ(※)が発行されます。
閉講日以降、登録メールアドレス宛にオープンバッジの案内が届きますので、記載された手順に沿って設定を行ってください。
詳しくは、オープンバッジ発行のお知らせをご確認ください。
受講解除者、メール配信停止者にはオープンバッジの案内ができませんのでご注意ください。
※オープンバッジとは
取得した知識やスキルを証明する国際技術標準規格のデジタル証明書。
ブロックチェーン技術を取り入れており、紙媒体の修了証と異なり改ざんや偽造が不可能で、デジタル履歴書やSNSでの公開など、様々な場面での活用が期待されます。
4週間
講義動画収録時期:2022年
カテゴリーⅠ
東北大学MOOCのシリーズについて
東北大学では、JMOOCにて下記の2シリーズを展開しております。
今後も新規開講講座が追加されます。
また、再開講も随時行っていく予定ですので、ぜひ他講座にもご参加ください。
東北大学サイエンスシリーズ
・第1弾 解明:オーロラの謎
・第2弾 東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ ー災害科学の役割
・第3弾 銀河考古学入門〜銀河の形成と進化を辿る〜
・第4弾 進化発生学入門-恐竜が鳥に進化した仕組み-
・第5弾 放射線安全社会入門~リスクの知見を暮らしに~
・第6弾 痛みと麻酔科学
・第7弾 人間脳科学入門
東北大学で学ぶ高度教養シリーズ
・第1弾 memento mori -死を想え-
・第2弾 男と女の文化史
・第3弾 家族と民法
・第4弾 社会の中のAI~人工知能の技術と人間社会の未来展望~
・第5弾 化粧で学ぶ心理学
・第6弾 自己理解の心理学
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