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江戸怪談を楽しむ


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※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:ga184
  • 受講開始日:2023年10月27日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

 不思議な話、怪しい話、気味悪い話に心惹かれることはありませんか。
不思議な話の中でも、特にばけものに関する話を「怪談」といいます。本来怪談は楽しいものではありません。ばけものの話は、人間の日常生活上避けたい話題のはずですが、一定条件のもとでは楽しいものとなり得ます。自分自身の身の安全が保証された状況で、刺激が欲しい時、怪しい話をすることは娯楽になるのです。戦乱の時代は、緊張と暴力に満ちた世の中だったため、怪談が繁栄することはありませんでしたが、平和が到来した江戸時代には人々の生活に余裕が生まれ、怪談が流行しました。
 江戸時代には文学史に残る名作もうまれました。例えば、上田秋成作の読本『雨月物語』や、鶴屋南北作の歌舞伎『東海道四谷怪談』が有名です。本講座では、当時知られた怪談の中から、有名な作品、現代文化と関連のある作品を選び、鑑賞します。そのうえで、怪談が語られた江戸時代の文化的社会的背景について考察します。
 現代日本でも怪談が語られ、楽しまれていますが、昔の怪談を楽しみながら、現代との接点や違いを発見しましょう。

各回のテーマ

第1週:江戸怪談を楽しむ 怪談流行の理由

  • 平和ゆえの刺激の欲求
  • 出版文化の創始と発達
  • 地方への関心の高まりと情報の流入
  • 類書や博物学流行
  • 怪異の娯楽化

第2週:三大怪談とは(1)

  • 牡丹燈籠
  • 牡丹燈籠の近現代版
  • 世界文学としての牡丹燈籠
  • 皿屋敷
  • 皿屋敷の近現代版

第3週:三大怪談とは(2)

  • 四谷怪談とは
  • 『東海道四谷怪談』歌舞伎の舞台表現 特徴
  • 四谷怪談の近現代版
  • 三大怪談の共通点
  • 男性の幽霊

第4週:動物の怪談

  • 随筆 お菊虫 人/虫
  • 猫の怪談
  • 狸の怪談
  • 狐の怪談
  • まとめ

講師・スタッフ紹介

横山 泰子(よこやま やすこ)

横山 泰子

1965年東京生まれ。
国際基督教大学教養学部卒業。
同大学大学院比較文化研究科博士後期課程修了。
法政大学理工学部創生科学科教授。
法政大学国際日本学研究所長。

主な著書

『江戸東京の怪談文化の成立と変遷』(風間書房、1997年)
『四谷怪談は面白い』(平凡社、1997年)
『江戸歌舞伎の怪談と化け物』(講談社)
『妖怪手品の時代』(青弓社)など。

課題内容

・週単位で確認テスト、最後に総括テストを実施します。

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

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  • 講座番号:ga184
  • 受講開始日:2023年10月27日 15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度