前田 隆昭
南九州大学 学長(環境園芸学部 教授)
宮崎県は、温暖多照な気候、平地から山間地に至る変化に富んだ地形や標高差など優れた資源を生かした農業を展開しており、ピーマンや完熟マンゴー、日向夏、宮崎牛など、全国に誇るブランド農畜産物を有し、農業産出額は全国第5位と全国有数の食糧供給基地として重要な役割を担っています。
しかし、人口減少社会の到来により、農業においても担い手の減少や高齢化が進み、生産力の低下や高齢農家のリタイヤ等による農地の荒廃に加え、熟練農家の技術喪失など、産地の衰退が懸念されています。
今後の農業技術や担い手を維持するため、宮崎県では、宮崎県農業の特性を踏まえた営農体系モデルを示し、スマート農業の円滑な導入促進のため令和元年12月に「みやざきスマート農業推進方針」を打ち出し、スマート農業の社会実装に取り組んでいます。
このように将来を見据えた農業・園芸の在り方に積極的に取り組む「みやざき」の地において、南九州大学は園芸学部の単科大学として開学し、50年以上歴史の中で、「みやざき」の農業・園芸とともに歩み成長してきた大学であり、農林水産省「スマート農業実証プロジェクト」に採択された新福青果スマート農業実証コンソーシアムにおいて高等教育機関として、教育の分野でスマート農業の社会実装に取り組んでいます。
本講座は、スマート農業に興味・関心のある高校生を対象として、南九州大学環境園芸学部の教員をはじめ、宮崎県庁農政水産部や宮崎県内において農林水産省「スマート農業実証プロジェクト」に採択された5つのコンソーシアムにご協力いただき、オムニバス形式で講義を行います。
Week1では、宮崎において、地域に根差した実学重視の教育を実践する本学環境園芸学部の教員による園芸学に関する講義を、果樹園芸、花卉園芸、蔬菜園芸などに分けて説明いたします。また、「みやざきスマート農業推進方針」を掲げる宮崎県から“みやざき”におけるスマート農業の取り組みに関する現状を紹介いただきます。
Week2以降は2週にわたって、農林水産省「スマート農業実証プロジェクト」に採択された宮崎県内の5つのコンソーシアムより、スマート農業実証プロジェクトに参画するにあたっての背景(課題)や実証の概要、そして実証における成果や今後の課題について紹介いただきます。
<Week1>
南九州大学 学長(環境園芸学部 教授)
南九州大学 環境園芸学部 教授
南九州大学 環境園芸学部 教授
南九州大学 環境園芸学部 教授
宮崎県庁 農政水産部 農業普及技術課 主査
<Week2>
有限会社新福青果 総務部 マネージャー
有限会社太陽ファーム 取締役
<Week3>
JA宮崎経済連 園芸部 営業開発課 課長
宮崎県西臼杵支庁 農政水産課 課長
一般財団法人こゆ地域づくり推進機構 執行理事
特になし
講義動画の視聴
本講座に課題はございませんが、全講義視聴(100%)が修了条件となります。
全講義動画の視聴
3週間
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