メインコンテンツへ

気候変動対策「適応」の入門講座


受講登録は終了しました

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:pt125
  • 受講開始日:2022年4月28日 15時
  • 想定される勉強時間/週:1時間程度

この講座は『受講登録する(無料)』ボタンを押すと受講開始となる『開始日可変型講座』です。
『開始日可変型講座』とは、受講者個々の受講開始日に応じて進行する講座です。

ご自身のスケジュールは、以下の講座スケジュール(PDF)を参考にご確認ください。

(受講前に必ずここをクリックしてお読みください)

講座内容

温室効果ガス排出によって世界的に気候変動が進行しています。かわりゆく気候にどう備えるか。その対策としての「適応」のご紹介とその内容や取り組みについての講座です。

気候変動に対応するには、脱炭素により気候変動の進行を抑える取り組み(気候変動緩和策)と同時に、既に現れている気候変動の影響に備え、気候変動に強い社会づくり、「気候変動適応策」をすすめる必要があります。

最初に、気候変動適応とは何か、身近な事例や取り組みや適応の概要について学んでいただきます。第2週以降では、気候変動影響の自然環境観測の重要性とその影響のメカニズムや、影響の将来予測、また、水稲への影響と適応策、水害時の感染症や都市化による複合的な影響など、さらに踏み込んだ内容で気候変動影響や適応策について学んでいただきます。

差し迫る気候変動による影響とそれに対する適応策について、その概要と具体的な事例を交えながら、国立環境研究所のメンバーがご説明いたします。


第1週:気候変動適応ってなに?

  • 現在の状況について(気温や影響)
  • 将来の予測
  • さまざまな気候変動影響と適応の具体事例(熱中症、感染症媒介蚊、水稲など)
  • 気候変動に適応するには?
  • 気候変動に関する国際的な動き、政府の動き
  • 地域への支援と適応の強化
  • 気候変動適応センターの役割

第2週:自然環境への気候変動影響とその観測

  • SDGsと気候変動対策(緩和と適応)
  • 自然生態系の変化が社会や生活に及ぼす影響
  • 気候変動にともなう自然生態系の変化
  • 気候変動による影響を検出するには
  • 気候変動影響(国環研での研究例)- 湖沼の水草、海の変化
  • 気候変動影響観測(さまざまな影響観測技術の開発・活用、市民参加による調査)
  • 自然生態系を活かした気候変動適応

第3週:気候変動影響の予測

  • 気候変動の影響とは、予測とは
  •  気候変動の影響はいつ、どれくらい深刻になるのか?
  • 気候変動影響予測のポイント
  •  気候シナリオ、影響モデル、影響の評価と適応策の検討、影響予測の課題と困難
  • 国立環境研究所の取り組み
  •  国立環境研究所の取り組み、気候変動の影響評価研究、気候シナリオ・影響予測公開、研究紹介

第4週:温暖化による水稲品質への影響と適応

  • 気温が上昇すると作物はどうなるのか?
  • お米への影響
  • 予測モデルを使って将来の影響を予測する
  • 適応戦略の策定と実施
  • 高温耐性品種の導入
  • 茨城県の例

第5週:洪水時の衛生問題:気候変動や都市化の影響と適応

  • 水害時の水系感染症への気候変動の影響
  • 水害時の水系感染症リスクの将来予測と適応策

講師・スタッフ紹介

第1週

吉川 圭子(よしかわ けいこ)

吉川 圭子(よしかわ けいこ)

国立環境研究所気候変動適応センター 副センター長
兼 気候変動適応推進室長


・プロフィール:東京理科大学理工学部土木工学科卒。2020年8月に環境省から国環研に出向してきた理工系行政職。技術士(環境部門、総合技術監理部門)として日本技術士会千葉県支部理科教育支援委員会でも活動。千葉県出身。趣味は読書(SF、ラノベ)、星空の綺麗な場所探し。

第2週

西廣 淳(にしひろ じゅん)

西廣 淳(にしひろ じゅん)

国立環境研究所気候変動適応センター
気候変動影響観測研究室長


・研究課題:生態系を考慮した気候変動適応/湿地の生物多様性保全・生態系修復
・プロフィール:専門は生態系を考慮した気候変動適応や、湿地の生物多様性保全・生態系修復。地元の印旛沼周辺をフィールドとする里山グリーンインフラネットワークを率いている。千葉県東庄町出身。趣味は田んぼ作業、尺八を吹くこと、レコードを聴くこと。

第3週

花崎 直太(はなさき なおた)

花崎 直太(はなさき なおた)

国立環境研究所気候変動適応センター
気候変動影響評価研究室長


・研究課題:全球水資源モデルの開発と応用に関する研究
・プロフィール:専門は水文学(すいもんがく)。世界の水利用や水循環などのコンピュータシミュレーションについて研究。現在はさまざまなスケールや分野を含む、包括的な気候変動影響評価の実現に向けた研究をしている。東京都出身。趣味はマラソンとクラリネット。

第4週

増冨 祐司(ますとみ ゆうじ)

増冨 祐司(ますとみ ゆうじ)

国立環境研究所気候変動適応センター
アジア太平洋気候変動適応研究室長


・研究課題:地球温暖化が農作物に及ぼす影響及び適応策の評価
・プロフィール:専門は農業気象学。地球温暖化の農作物への影響と適応策についてコンピュータを用いたシミュレーション研究を実施するともに、つくば市内の水田でフィールドワークをしている。また、アジア太平洋気候変動適応情報プラットフォーム(AP-PLAT)ウェブサイトの開発・運営・広報を担当し、COP26やESCAPなど各地でAP-PLATの伝道にも努めている。山口県出身。NIES野球部所属。昨年取れなかった首位打者を今年も狙っている。

第5週

真砂 佳史(まさご よしふみ)

真砂 佳史(まさご よしふみ)

国立環境研究所気候変動適応センター
気候変動適応戦略研究室長


・研究課題:気候変動適応推進に資する統合影響評価および適応経路解析
・プロフィール:専門は水環境、環境疫学、気候変動適応。気候変動適応を推進するための経路解析やデータベース構築について研究。また、気候変動適応情報プラットフォーム(A-PLAT)の開発・運営を担当し、スマホアプリやMicrosoft Teamsを活用した幅広い情報支援ツールを展開している。大阪府出身。週末の楽しみは息子とのマインクラフト。

前提条件

特になし

課題内容

最終に選択形式テストを実施

修了条件

得点率60%以上

学習期間

開始日可変型のため、スケジュールをご確認ください。

参考図書・文献

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:pt125
  • 受講開始日:2022年4月28日 15時
  • 想定される勉強時間/週:1時間程度