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社会人のためのビジネスサイエンス ビジネスエシックス入門(社会的責任編)


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※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:pt174
  • 受講開始日:2024年10月21日15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度

講座内容

日本経済は戦後の高度成長期以降、大きな成長を遂げてきましたが、90年代のバブル崩壊以降、失われた30年と言われるように、低成長、ゼロ成長が続いてしまっています。
今、企業の在り方をめぐって、企業と社会の関係が注目されています。
そこでのキーワードとして「企業の社会的責任」があります。
そしてもう一つのキーワードが「CSR」です。

「CSR」は Corporate Social Responsibility という英語の頭文字で、そのまま訳せば、企業の社会的責任です。

「CSR」はヨーロッパ生まれの言葉ですが、21世紀になって日本に入ってきて、すっかり定着しました。
一方「企業の社会的責任」は1960年代に既に認知された言葉です。
両者は同じなのでしょうか、違うのでしょうか。

類似の言葉として、「CSV」、「戦略的CSR」、滋賀大学のある近江地方、近江商人を起源とする「三方よし」などもありますし、また、近年ではSDGs、サステナビリティ、という言葉もよく聞きます。

これらの言葉は、それぞれ異なるタイミングで登場し、確固たる定義が無いものもあるので、同義語として使われたり、別物と考えられたり、様々です。

この講座では、これらの概念を一つずつ取り上げ、その共通点、相違点を考え、企業の社会的責任に対する理解を深めることを目的としています。


第1回 なぜ、今、社会的責任なのか?
第2回 儲かって伸びている企業は良い企業か?
第3回 企業評価基準としての社会性
第4回 日本の社会性3つのうねり
第5回 社会性3つのうねりと収益性、成長性
第6回 企業のための社会性
第7回 社会問題を企業との関係で3つに分類する
第8回 CSV 共通価値の創造
第9回 3つの社会問題と3つのCSV
第10回 三方よしの考え方
第11回 三方よしの起源
第12回 三方よし・CSV・広義のCSR
第13回 CSP-CFP関係
第14回 財務業績だけでは見えないもの
第15回 企業のための社会性、実証編



講師・スタッフ紹介

岡本 大輔

岡本 大輔(おかもと だいすけ)

滋賀大学 経済学部 特任教授
慶應義塾大学 名誉教授


研究テーマは、企業評価論、計量経営学。企業評価を、何を以って良しとするのかという基準を考えるWHAT、如何に評価するのかという手法を考えるHOWに分けて研究。WHATでは、伝統的な儲かって伸びている収益性・成長性という基準は現代企業に不十分と考え、社会性という基準の導入を主張。HOWでは、伝統的な多変量解析等に加え、AI、エキスパート・システム、ニューラルネットワーク・モデルなどの導入を研究。

前提条件

特になし

課題内容

最終確認テスト(10問)

修了条件

得点率80%以上

学習期間

4週間

参考図書・文献

  • 『社会的責任とCSRは違う!』Revisiting CSR(岡本大輔、千倉書房、2018年)
  • 『深化する日本の経営』―社会・トップ・戦略・組織―(岡本大輔・古川靖洋・佐藤和・馬塲杉夫、千倉書房、2012年)
  • “Social Relationship of a Firm and the CSP-CFP Relationship in Japan: Using Artificial Neural Networks,” (Okamoto, Daisuke, Journal of Business Ethics, Vol.87 No.1, 2009, pp.117-132.)
  • 『企業評価+企業倫理』CSRへのアプローチ(岡本大輔・梅津光弘、慶應義塾大学出版会、2006年)
  • 『AIによる企業評価』人工知能を活かした知識モデルの試み(岡本大輔、中央経済社、2004年)
  • 『企業評価の視点と手法』(岡本大輔、中央経済社、1996年)

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  • 講座番号:pt174
  • 受講開始日:2024年10月21日15時
  • 想定される勉強時間/週:2,3時間程度
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