講座内容

外国人投資家の増加に伴い、日本企業はこれまでの日本的な経営からグローバルを意識した経営への転換を求められています。

例えば、コーポレートガバナンスの改革、日本企業による外国企業の買収、投資家からのROE改善の要求、スチュワードシップ・コードの導入など、ファイナンスに関連するトピックが日々メディアを賑わせています。

これらのトピックは一見共通点がないように思われますが、実はすべてファイナンス理論をルーツに持つのです。言い換えれば、ファイナンス理論を学習することにより、上場企業に対するさまざまな圧力の原因が理解できるようになり、今後のファイナンスのトレンドを予測できるようになるのです。

本講座では、初学者を対象にファイナンス戦略の基礎を学習していきます。ファイナンスの最重要テーマである企業価値評価も取り上げていきますので、M&Aや株価分析に関心のある方は是非ご活用ください。

本講座で取り上げるテーマは、ビジネスの現場で不可欠であるのはもちろんのこと、証券アナリスト試験、CFAのような米国の証券アナリスト資格でも重視される内容でもありますので、試験対策の予習として活用されることもお薦めします。

第1週：財務諸表

• 貸借対照表
• 損益計算書
• キャッシュフロー計算書
• ROEとROA

第2週：現在価値と将来価値、リスクとリターン

• 時間価値
• NTV（Net Present Value）
• 投資の判断
• リスクとリターン

第3週：企業価値の算定（バリュエーション）

• CAPM
• 資本コスト
• 債券の価格
• 株式（企業）価値の算定