講座内容
名古屋商科大学ビジネススクールは、経営に関する実務的なスキルやノウハウを修得し、ビジネスキャリアを磨く場所です。ビジネス現場での実践力を養成することを目的としており、学び方は実在する企業の経営実例を教材とした「ケースメソッド方式」を全面的に採用。ビジネスの第一線で活躍した「実務家教員」が実践型プログラムの講義を提供しています。
この講座では、戦略、ファイナンス、イノベーションなど、本学MBAの人気科目のエッセンスを各分野のスペシャリストである担当教授が講義します。同じ講義を受講する仲間達と、オンライン掲示板で疑問や意見を交換することもでき、深い学びを実現します。MBAやビジネススクールに興味のあるビジネスパーソンや学生に推奨の入門講座です。
第1週 戦略思考(担当:長沢 雄次 教授)
社会人として、リーダーとして、一番大きなイベントは「意思決定」をすることです。この「意思決定」に最も必要な能力が「戦略思考」です。この講義では、6つのケースを教材として実戦的に学びます。主人公の坂本氏の過去の重大な意思決定シーンを描いた実話に近いもので、各々のケースが連作になった坂本氏のビジネス人生を描いています。「戦略思考」を机上の理論として理解するのではなく、ショートケースを使って実戦的に身につけます。
第2週 実践ファイナンス(担当:山田 隆 教授)
的確な投資意思決定にはファイナンスのみならず、様々な科学の応用や幅広い教養が必要です。極めて常識的な判断が必要な場合と発想の転換が必要な場合があります。ファイナンス思考のエッセンスを、金融市場へのアプローチの多様性を「株式投資」の視点からユニークに講義を行います。20年近く資産運用に携わってきた実務家出身の教員が、自身の体験も交え実践的にファイナンス思考のエッセンスを講義します。
第3週 コーポレート・ファイナンスの基礎 ~「キャッシュ・フロー」を理解しよう(担当:岩澤 誠一郎 教授)
コーポレート・ファイナンスの基礎は、今後企業が生み出すと予想されるキャッシュ・フローの評価です。過去5年間で利益を10倍に拡大させ株式の上場を成功させたものの、その後半年で粉飾決算が露見し上場廃止となった、ある企業についての興味深いケースを教材として、企業のキャッシュ・フローの見方とその重要性を学びます。
第4週 ビジネスモデルデザイン(担当:小山 龍介 客員教授)
今日、イノベーションは、製品だけでなくビジネスの構造そのものにも必須のものとなっています。この講義では、ケースを通じて、事業にまつわる多様な要素(マーケティング、人事労務管理、ファイナンス、サプライ チェーンマネジメント)を統合する、ビジネスモデルのデザイン手法を学びます。
なお、この講座には反転学習コースをご用意しております。ディスカッションを中心とした、受講者と担当教員間の双方向の講義により、深い学びを体験いただける機会となるでしょう。東京、名古屋の会場にぜひ足をお運びください。
11/1(土)東京、11/22(土)名古屋の2会場で、各1回・計2回開催されますので、ご希望の回を選択してお申込みください。
講師・スタッフ紹介
長沢 雄次
マネジメント研究科 教授
最終学歴 ハーバード大学(MBA)
専門分野 経営戦略、ベンチャー経営、マーケティング
東京大学工学部卒業後、日商岩井株式会社入社。情報通信システム開発プロジェクトに従事。米国ハーバード大学経営大学院修士課程修了(MBA)。後、本社経営企画部にて全社経営戦略策定業務、更に通信事業部ニューメディア課長として情報通信&マルチメディア分野の営業第一線で活躍。ニフティ株式会社にてインターネットビジネスの戦略的展開に従事した後、ソフトバンク株式会社入社。ジオシティーズ株式会社COO、カーポイント株式会社副社長として、インターネット事業立ち上げを指揮。その後、株式会社テック・インデックスの社長としてベンチャー最前線でも活躍し、現在本学教授。
山田 隆
会計ファイナンス研究科 教授
最終学歴 東京工業大学(Ph.D.)
専門分野 金融経済、ファイナンス、コーポレート・ガバナンス
大学卒業後、国内大手証券会社に入社し証券セールスに従事。証券営業に携わる約5年間に営業本部長表彰10回、社長賞1回受賞。その後海外等でファンドマネジャートレーニーを行い、国内系投資信託会社に転職。約20年にわたり国内株式投資信託のファンドマネジャーとして数多くのファンド運用を手掛ける。
在職中、早稲田大学大学院ファイナンス研究科を修了(MBA:ファイナンス修士)、また、その後、東京工業大学大学院社会理工学研究科経営工学専攻博士後期課程を修了(学術博士、Ph.D.)。公益社団法人日本証券アナリスト協会検定会員。中央大学経済学部客員講師を経て、現在本学教授。
岩澤 誠一郎
マネジメント研究科 教授
最終学歴 ハーバード大学(Ph.D.)
専門分野 行動経済学、行動ファイナンス
早稲田大学政治経済学部経済学科卒。MBA(ボストン大学)、Ph.D. (経済学、ハーバード大学)。野村総合研究所、野村證券で証券アナリスト、数量分析アナリスト、日本株ストラテジストを経験。
明治大学グローバルビジネス研究科、早稲田大学ビジネススクール、京都大学経営管理大学院、早稲田大学商学部で行動ファイナンス、コーポレート・ファイナンス、企業評価論の講師を経験。
小山 龍介
マネジメント研究科 客員教授
最終学歴 サンダーバード大学(MBA)
専門分野 ビジネスモデル、イノベーション、コンセプトクリエート
京都大学文学部哲学科美術史卒。大手広告代理店勤務を経て,サンダーバード国際経営大学院でMBAを取得。松竹株式会社プロデューサーとして歌舞伎をテーマにした新規事業立ち上げに携わった後、午堂登紀雄氏と株式会社ブルームコンセプトを設立。代表取締役、共同経営責任者。立教大学リーダーシップ研究所客員研究員。NPO法人「場の研究所」理事。イシス編集学校師範代・代匠コーアクティブ・コーチ。
*以上4名は通常コース(MOOCコース)を担当
北原 康富
マネジメント研究科 教授
最終学歴 早稲田大学(Ph.D)
専門分野 意思決定、クリエイティブ・シンキング、アントレプレナーシップ
東京理科大学理学部応用数学科卒業、早稲田大学アジア太平洋研究科博士後期課程修了。日米のコンピュータメーカにてシステムエンジニア及びマネジメントコンサルタントとして活動後、ITベンチャー企業、日本インテグラート株式会社を設立。
早稲田大学ビジネススクール・イブニングコース講師、および早稲田大学商学研究科、東京理科大学イノベーション研究科、東京工業大学大学院生命理工学研究科にて非常勤講師を経て、現在本学教授。
伊藤 祐輔
マネジメント研究科 教授
最終学歴 早稲田大学(M.Sc.)
専門分野 応用経済学、行動ファイナンス
早稲田大学理工学部数学科卒業、同大学大学院理工学研究科後期過程修了。偏微分方程式論の研究活動のかたわら数学教育を続け、89年ソロモン・ブラザーズ・アジア証券(現シティグループ証券)に入社。株式部長、株式デリバティブトレーダーとして10年間マーケットに関わる。その後、インドスエズ・ダブリュ・アイ・カー証券(現カリヨン証券)に移りトレーディングデスクの再構築を行う。「教育者」と「トレーダー」というユニークな経歴を活かし、株式会社シンプレクス・インスティテュート代表取締役に就任。
*以上2名は反転学習コースの対面授業を担当