吉田 宗弘
関西大学化学生命工学部教授。京都大学大学院農学研究科修了(農学博士、医学博士)。関西医科大学助手、講師、助教授を経て現職。研究分野は栄養化学、環境科学。現在、化学生命工学部長。
この講座には「通常コース(無料)」「反転学習コース(有料)」の2種類のコースがあります。
*反転学習コース(有料)では、対面学習を11/29関西大学 千里山キャンパスで、各1回・計4回開催します。
*同一時刻に2つの反転学習コースがあるため、ご希望のコースをよくご確認いただいた上でお申込みください。
※コース1、コース2は同時刻開催の為、2つ同時にお申込みいただけません。
※コース3、コース4は同時刻開催の為、2つ同時にお申込みいただけません。
本学の化学生命工学部では、化学・生命・マテリアルをキーワードに、21世紀の「ものづくり」と「先端技術」の発展に貢献できる研究に邁進しています。
この講座では、その最前線で活躍する4名の研究者が、4週間にわたり、それぞれの専門領域について講義を行います。
この講座の受講を通して、これまでになかった「もの」を発見・創造し、人々の暮らしやいのちを守る化学生命工学の学問領域が、実は受講者の皆さんにとって非常に身近なものなのだということを実感してみませんか?
“No Materials, No Life”が実感されるように,身の周りの金属材料・無機材料は常に進化している。原子・分子同士の「化学結合」から,原子配列の乱れである「格子欠陥」の役割,材料設計の地図となる「状態図」の読み方まで,金属・無機材料科学の基礎を解説し,原子オーダーで巧妙に設計された実用材料の内部に迫る。
担当講師:上田正人
高効率エネルギー社会に欠かせない蓄電池を支えている技術について、最新の応用化学の視点から学ぶ。まず、電池における電子のエネルギーとイオンの役割について述べ、今日に至る蓄電池技術の歩みで見られる材料の役割について解説する。そして、小型蓄電池だけでなく電力系統用の大型蓄電池について、それぞれの材料化学的な特徴と工夫を述べるとともに、新しい蓄電デバイスであるキャパシタについて解説する。さらに、安全な蓄電を可能にする材料化学、今後実用化が期待される新しい蓄電技術についても化学の観点から解説する。
担当講師:石川正司
次世代の先進医療を実現するには,高機能なバイオマテリアル(生体材料)や高感度な生体分子検出システムなどの設計・開発が不可欠である。そこで,高分子系バイオマテリアルに焦点を当てながら,その設計・合成・分析・評価の方法,それらの応用例を解説し,新しい次世代型バイオマテリアルを設計する指針を探る。
担当講師:岩﨑泰彦
原始地球において最初の生命体として発生した細菌である微生物は、昨今のバイオテクノロジー技術に重要な生物となっている。この発見から基礎研究の礎およびその生息場所などを解説する。さらに、微生物の働きを応用した様々な工業生産技術が確立し、発酵産業を基にした応用例についても例を挙げて解説する。
担当講師:河原秀久
関西大学化学生命工学部教授。京都大学大学院農学研究科修了(農学博士、医学博士)。関西医科大学助手、講師、助教授を経て現職。研究分野は栄養化学、環境科学。現在、化学生命工学部長。
1974年大阪に生まれる。1998年関西大学工学部卒業。2000年大阪大学大学院工学研究科博士前期課程修了。2003年同大学院博士後期課程修了,博士(工学)の学位取得と同時に同大学院助手に就任。2007年関西大学に専任講師として着任,2010年准教授に昇任。2010~2011年英国ケンブリッジ大学客員研究員。専門は金属・無機材料の微細構造に注目した機能・物性制御。現在は,生体硬組織(骨や歯)に関連する医療デバイスの開発,電気抵抗率の超精密測定による格子欠陥の定量評価法の開発に取り組んでいる。2012年日本金属学会 第70回功績賞を37歳で受賞。休日は社会人リーグ所属のアメリカンフットボールチームで汗を流している。適正体重までの減量に成功すれば引退する予定である。
西宮市生まれ。大阪大学大学院博士前期課程を1987年修了、企業研究所を経て91年に大阪大学工学博士。同年秋に山口大学助手、97年助教授、2000年ミネソタ大学客員助教授、03年関西大学助教授、05年から教授。現在、関西大学先端科学技術推進機構長。専門は電気化学で、特に高性能蓄電池ならびにキャパシタの材料開発を様々な企業と共同して推進中。電気化学会キャパシタ技術委員会副委員長。これまでに電気化学会佐野賞・進歩賞・論文賞、文科省「政府投資の生み出した代表的成果」選定、文部科学大臣表彰科学技術賞(研究部門)などの受賞実績がある。プライベートでは音楽に親しむが、学生時代から続けているエレクトリックベースを「おやじバンド」で演奏するのが休日の楽しみである。
群馬県高崎市出身。1995年日本大学大学院理工学研究科博士前期課程修了後、東京医科歯科大学医用器材研究所教務補佐員、助手となる。98年に博士(工学)を取得後、同年、東京医科歯科大学生体材料工学研究所の助教授となる。2000年に米国マサチューセッツ州立大学在外研究員。2007年4月より関西大学化学生命工学部に准教授として着任。11年4月より現職。専門は高分子化学を基盤としたバイオマテリアル設計。特に生体の構造や機能に着目し、新たなポリマーを分子設計、合成し、医療分野への応用研究を展開している。05年に高分子学会高分子研究奨励賞、09年に日本バイオマテリアル学会科学奨励賞を受賞した。学生時代ワンダーフォーゲル部に所属していたこともあり、山登り、キャンプ、スキーなど野外で遊ぶことが趣味。
1962年に岡山市に生まれ、育つ。1986年岡山大学農学部卒業。発酵学を基本とする研究室にて卒業研究を行った。1991年岡山大学自然科学研究科博士課程修了。学術博士取得。1991年4月より関西大学工学部生物工学科の助手に着任。現在、関西大学化学生命工学部教授。博士論文では、酸性環境下でのみ生育できる好酸性従属栄養細菌の耐酸性機構について研究を行い、細菌の細胞壁成分の分離とその再構築を試みた。関西大学に着任後は、霜害を引き起こす氷核活性細菌の生理学的な研究を皮切りに、氷結晶を制御する物質についての研究を重点的に行っている。現在は、主として1998年から本格的に研究を開始した不凍タンパク質に関する研究で、実用化に至る研究に成功している。一方、着任当初から、農業および加工食品の未利用資源の有効利用に関する研究を行っており、多くの有用物質を発見している。勉強及び研究に対するモットーは、いずれも努力と発想力で、立ち向かうことである。学生への指導及び研究の成果は、楽しく、色んなことにチャレンジしている。
特になし
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