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歴史都市京都の文化・景観・伝統工芸


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  • 講座番号:ga012
  • 受講開始日:2014年10月28日
  • 想定される勉強時間/週:4,5時間程度

講座内容

本講座では、1200年以上の歴史を有する京都の文化、景観、伝統工芸を、地理情報システム(GIS)を用いた地理学的手法や、考古学・民俗学的手法を用いて明らかにする。前半では、GISやCGなどの最先端の情報技術を活用しながら、京都の景観の変遷や、祇園祭を対象としたデジタル・ミュージアムを紹介する。後半では、考古学・民俗学研究の視点から京都の伝統工芸の現状と歴史を紹介し、「京都イメージ」が如何に創られてきたのかを考える。

第1週

  • GISとは何か
  • バーチャル京都-4次元GIS
  • 京町家ブーム
  • 京町家の3次元VRモデル
  • 過去の京都の景観復原
  • 京都市明細図の新発見
  • 『京都地籍図』を読む
  • 洛中洛外図に描かれた近世京都の都市空間
  • バーチャル平安京

第2週

  • 近代京都の郊外の景観復原
  • 志賀直哉が描いた郊外
  • 占領期京都の景観復原
  • 写真を通して京都の景観を見る
  • 祇園祭のデジタル・ミュージアム
  • 大船鉾の復原と前祭・後祭の復活
  • 京都市景観条例

第3週

  • 京都の世界遺産-その場所と災害の関係-
  • 伝統都市・京都の災害
  • 京都の伝統工芸、創造と伝統
  • 伏見の酒と16師団
  • 伝統工芸と戦争1-友禅染と「韓国併合」、「戦争」
  • 伝統工芸と戦争2-清水焼の陶器製手榴弾ほか
  • 「京町家」と防空壕
  • こんな「防空壕」で大丈夫なのか

第4週

  • 伝統工芸の都市・京都
  • 「分業」する伝統工芸
  • 使えなくなった京焼登り窯
  • 友禅図案の世界
  • 友禅図案を活用する
  • 友禅を作る-染匠(悉皆屋)の仕事と職人-1
  • 友禅を作る-染匠(悉皆屋)の仕事と職人-2
  • これからの伝統工芸

講師・スタッフ紹介

矢野 桂司

矢野 桂司

立命館大学文学部地域研究学域教授。東京都立大学大学院理学研究科博士課程、東京都立大学助手を経て、1992年より立命館大学へ。専門は地理情報システムを活用した人文地理学と学際的な地理情報科学。国勢調査などの小地域統計を用いたジオデモグラフィクスや、人や物の空間的相互作用などに関心を持つ。また、立命館大学アート・リサーチセンターにおいて、デジタル・ヒューマニティーズ、とりわけ京都の歴史GIS研究を展開し「バーチャル京都」を構築している。京町家、祇園祭などの京都の文化財に関わる地理学的研究を、産官学地域連携のもと実践している。

木立 雅朗

木立 雅朗

立命館大学文学部日本史研究学域教授。立命館大学文学部日本史学専攻卒業後、石川県立埋蔵文化財センターを経て1995年より立命館大学へ。専門は日本考古学、地域史研究(京都学)。主に焼き物(窯業)に関わる遺構・遺物を対象として、製作実験・焼成実験・民俗調査を行っている。民俗調査や実験考古学の手法を多用し、戦跡考古学・近現代考古学と呼ばれる分野の研究も行いながら、歴史学としての考古学の研究方法を模索している。その延長として京都の伝統工芸に関わる民俗考古学的調査を行いつつ、京都の文化遺産の保護活用についても検討している。昨年度まで地域研究学域「京都学専攻」に所属。

前提条件

特になし

課題内容

1.毎週理解度確認クイズを実施(10問~15問程度)
2.Week2終了後とWeek4終了後にそれぞれレポートの提出(各800字程度)

修了条件

得点率60%以上

参考文献

  • 矢野桂司・中谷友樹・河角龍典・田中覚
    『京都の歴史GIS』ナカニシヤ出版

  • 矢野桂司・中谷友樹・磯田弦
    『バーチャル京都-過去、現在、未来への旅』ナカニシヤ出版

  • 冨田美香・木立雅朗・松本郁代・杉橋隆夫
    『京都イメージ 文化資源と京都文化』ナカニシヤ出版

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  • 講座番号:ga012
  • 受講開始日:2014年10月28日
  • 想定される勉強時間/週:4,5時間程度