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東日本大震災を科学する


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  • 講座番号:ga022
  • 受講開始日:2015年2月25日

この講座には「通常コース(無料)」「反転学習コース(有料)」の2種類のコースがあります。*反転学習コース(有料)では、対面学習を3/21(土)仙台で開催します。

  • 通常コース(無料)
  • お申込み方法
    講座詳細ページ
    (本ページよりすぐにお申込みいただけます)

  • コース内容

  • 反転学習コース(有料)
  • お申込み方法
    外部サイト「Peatix」よりお申込みいただけます。
  • コース内容



    2015/3/21(土) 仙台にて開催

講座内容

東日本大震災では地震とその後に発生した津波により沿岸各地で甚大な被害が生じ多くの人命が失われた。巨大地震や津波はどのようなメカニズムで発生したのか、どのように災害が生じたのかを紹介しながら、今後、国内外で防災や減災の対応を実施していく上で、何が重要なのかを議論する。

このコースでは、東日本大震災による津波被害の実態について理解し説明でき、また、環境と調和した防災・減災対策の要点を理解し議論できる。地域での避難訓練を企画しながら、津波から命を守るための仕組みを提案できることを授業の目標とする。

コースは4つの構成で形成されており、各専門の教員が最新の知見や様々な知識・情報を提供する。第1週では、被害実態と今後の教訓を概説し、第2週で地震・津波のメカニズムと過去の履歴の研究事例を紹介する。第3週で、リスク評価と今後の減災対策業の考え方。実践方法を学び、第4週で避難訓練などの実践的な防災学と地域の防災啓発や学校での防災教育を紹介する。
また、仙台市で開催する予定の2015年国連防災世界会議での議論や我が国の役割を紹介する。

第1週:東日本大震災の被害実態と今後の教訓

被害実態と今後の教訓を概説する。仙台市で開催する予定の2015年国連防災世界会議での議論や我が国の役割を紹介する。

第2週:地震・津波のメカニズムと過去の履歴

プレート境界での地震・津波の繰り返し発生メカニズム、地質学、堆積学、地形学的なアプローチによる実態解明を講義する。

第3週:リスク評価と今後の減災対策

確定・確率論的なリスク評価の考えと評価、さらに、沿岸部での沿岸林などを活用した総合減災システムについて紹介する。

第4週:実践的な防災学と防災啓発・教育

被災地などで取組が始まった避難訓練などの実践的な防災学と地域の防災啓発や学校でのユニークな防災教育を紹介する。

講師・スタッフ紹介

今村 文彦

今村 文彦

山梨県生まれ。東北大学教授。
東北大学災害科学国際研究所所長。専門は津波工学および海岸工学。学生時代から津波の災害対策に関心を寄せ、東北大学工学研究科附属災害制御研究センター教授を経て、津波工学の最先端の研究・教育と地域の防災力の向上に幅広く貢献している。津波工学のスペシャリスト。世界各地での現地調査に携わり、東日本大震災の以前に巨大津波に対する対策の弱さに警鐘を鳴らし続けていた。自然災害学会前会長、内閣府中央防災会議専門調査会委員など各種委員も務めている。

後藤 和久

後藤 和久

静岡県出身。東北大学准教授。
東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター助教、千葉工業大学惑星探査研究センター上席研究員を経て、現在東北大学災害科学国際研究所准教授。専門は、地質学。特に先史・歴史時代の津波現象、地球外天体衝突と生物絶滅、原生代初期のスノーボールアース現象、火星の地質研究など研究は多岐に渡る。現在は、日本海溝、南海トラフ、琉球海溝沿いの各地で過去の津波履歴を地質学的に調査している。著書に、「巨大津波 地層からの警告」、「Google Earthで行く火星旅行」ほか。

菅原 大助

菅原 大助

岩手県生まれ。東北大学災害科学国際研究所助教。
東北大学大学院理学研究科博士後期課程修了。東北大学大学院理学研究科の研究員を経て、2012年より現職。専門は地質学。津波堆積物の発掘調査・分析、津波伝播・氾濫の数値シミュレーション、津波堆積作用の数値解析など、津波堆積物全般について、地球科学的手法と津波工学的手法を組み合わせて研究に取り組んでいる。

今井 健太郎

今井 健太郎

東京都生まれ。東北大学災害科学国際研究所助教。
秋田大学大学院工学資源学研究科博士後期課程修了。東京大学大学院情報学環/地震研究所特任研究員を経て現職。専門は津波工学と歴史地震・津波。現在は、海岸林などの自然力を活かした津波減災手法に関する研究、歴史時代に発生した津波の波源推定に関する学際的研究や津波の終息を判断する科学的基準に関する研究に取り組んでいる。

保田 真理

保田 真理

兵庫県出身、甲南大学文学部卒業後、主婦、子育て、そして大学の職員から教員へと人生の転機をいくつか経験しましたが、一番大きく人生の方向性を変えたのが、東日本大震災です。災害の経験を基に持ち歩く減災意識のコンセプトで、減災風呂敷を創り、子どもたちの秘めた能力を引き出すために、教育ツールとして減災ポケットを考えました。そして現在、小さな思いが減災「結」プロジェクトに繋がり、子どもたちの笑顔を守りため、各地へ減災意識を伝達しながら行脚しています。今年度は宮城県内70校で出前授業を実施中、国際的には、ハワイ、プーケット、バンコク、フィリピンレイテ島にて出前授業を実施。
所属学会:日本自然災害学会

  • 平成10年 東北大学大学院工学研究科付属災害制御研究センター 津波工学研究分野勤務
  • 平成19年 防災士資格取得
  • 平成22年 宮城県防災指導員
  • 平成24年 東北大学災害科学国際研究所 災害リスク部門津波工学研究分野 助手
  • 平成25年 岩沼市子ども・子育て会議委員および次世代育成支援協議会委員、名取市東日本大震災第三者検証委員会委員
  • 平成26年 岩沼市玉浦学区学校防災アドバイザー
安倍 祥

安倍 祥

宮城県生まれ。東北大学災害科学国際研究所助手。
東北大学在学中から津波避難のための防災マップや防災教育などソフト分野の防災対策を研究に取り組む。その後、民間シンクタンク研究員として災害情報や災害復興の分野を中心に調査・研究に従事し、2012年4月に東北大学災害科学国際研究所に着任。専門分野は防災・危機管理・ならびに津波工学。実践的な津波避難訓練プログラムの構築や、自然災害からの避難対策を研究している。

福谷 陽

福谷 陽

京都府生まれ。東北大学災害科学国際研究所助手。
東京大学大学院理学系研究科地球惑星科学専攻博士前期課程修了。損害保険系コンサルティング会社にて主に自然災害リスク評価に関わる調査・コンサルティング業務等に従事した後、2012年より現職。専門は災害リスク評価。事前に評価される自然ハザードの大きさや災害リスクについての不確かさに興味を持って研究を進めている。

前提条件

特になし

課題内容

各週が終了したら、設問(選択肢)を設定し、基礎知識の確認を行う。

  • 第2週の終了後、第1回のレポート(800字程度)
  • 第4週の終了後、第2回のレポート(800字程度)

修了条件

得点率60%以上

学習期間

4週間

参考文献

  • 『東日本大震災を分析する1 -地震・津波のメカニズムと被害の実態-』
    平川新・今村文彦・東北大学災害科学国際研究所(編)、明石書店
  • 『東日本大震災を分析する2 -震災と人間・まち・記録-』
    平川新・今村文彦・東北大学災害科学国際研究所(編)、明石書店

その他

本講座は、株式会社NTTドコモ東北支社が協賛しております。

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  • 講座番号:ga022
  • 受講開始日:2015年2月25日