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オンデマンドで行なう動画表現のためのワークショップ


受講登録は終了しました

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:ga034
  • 受講開始日:2015年4月16日

この講座では、講座終了後に、実際に映像制作を直接講師から学ぶことの出来る「対面授業」を実施する予定です。「対面授業」の詳細については、本講座の受講登録をされた会員の皆様に講座開講後にお知らせします。

講座内容

本講座は、数多くの有名監督、アクター、作家を生んだ日芸がおくる動画制作入門講座です。現在の動画をとりまく環境を踏まえつつ、ドラマ、ドキュメンタリー、アニメーション、メディアアートなど、映画・映像作品の特性・表現手法を理解することにより、受講者の皆さんに動画制作のための実践的なヒントをオンデマンドで学んでいただくものです。

・質問です、皆さんは動画を撮影できる機材を持っていますよね?

「え?ビデオカメラなんか持ってないよ」と思われる方もいるでしょう。でも、今、お持ちの携帯電話、動画が撮影できる機能がついていませんか?
「スマートフォンじゃないから…」という方はガラケーの機能を調べてみてください。よほど古い機種じゃなかったら動画の撮影機能がついているはずです。
それにデジタルカメラもほとんどの人は持っていますよね?そのカメラにだって動画を撮影できる機能がついているはずです。

・次の質問です、動画を撮ったことがありますか?

「…間違ってスイッチを押したみたいで、いつの間にか撮影しちゃったことはあります」なんて答えが案外多いかもしれません。
では、なぜ写真のように動画を撮影しようとしないのでしょう。音を録音することもできて、その場の雰囲気や自分の気持ちを、もっと伝えられるはずです。ご高齢の方や文字を打つのがちょっと面倒と思う方だったら、メールで文字を打つより、カメラに向かってメッセージを述べ送信する方が簡単だと思いませんか?

・また質問です、何かのイベント(運動会や誕生会、友達とのバーベキュー大会など)の記録動画を持っていますか?

きっと自分や友達が撮影し記録した何らかのイベントの動画を持っていると思います。ちゃんと観たことありますか?撮った時は観ても、時間が経って同じ友達が集まった時に観ようとしますか?
「観たいけど時間が長いから…」「カメラが動きすぎていて観にくいから」など、きっとそんな理由で撮影しても撮影しっ放しになっているのではないでしょうか。せっかく、お子さんの運動会の記録を撮っても、結婚式を撮っても、ただ撮っただけ。それでは、その時に撮った苦労が無駄だし、撮影なんかしないでちゃんと参列していた方がよかったかもしれません。
そうなる原因は、撮影する時に「こんな風に作って、将来子供に残しておこう!」「こんな風につくって、仲間との絆を深めよう!」という、こんな風にという考えがなかったからなのです。

これまで述べてきたように現在、インターネットの高速化はもとよりスマートフォン等の普及に伴い、情報の交換には、写真・音声・テキストだけでなく動画も使われるようになり、その使用機会と頻度は飛躍的に伸びています。そして、その動画を作るための環境も、昔とは変わり、フィルムからデジタルが主流になり、安価なカメラや身近なスマートフォンで、いつでもどこでも動画が撮影できます。加えて、個人が持つパソコン標準で動画編集ソフトがついていて、インターネット上にも多くのフリーの動画編集ソフトが存在しています。

かつて、プロ用の機材でしか出来なかったことが、パソコンで誰もが簡単に出来る時代になったのです。

いまや動画を多用したホームページや動画ブログが主流になりYouTubeやU-streamなどの動画サイトで様々な情報を知ることが出来て、そして自分の部屋にいながら様々なイベントをリアルタイムで観ることができます。googleの発表によると、日本はYouTubeのアップロード数と閲覧数を合わせてアメリカについで世界第二位ということです。それを考えれば、今後ますます個人のコミュニケーションや情報発信のツールとしても、動画が使用されるようになるはずです。

とは言え、撮ることができても、その動画を編集するソフトがあっても、撮影した動画を作品としてまとめることは簡単ではありません。ただ単に撮影に失敗したNGカットを除く、というのではなく、自分のメッセージを発信したり、テーマをもった作品として作り上げるには、機材やソフトの使い方を知っているだけではなく、動画が本来どういった働きをするのか、どうやって相手にメッセージやテーマを伝えるか、ということを考えなければなりません。

日芸の愛称で皆様に知られる、私たち日本大学芸術学部には約100年の歴史があります。この間に映像を取り巻く環境は、白黒からカラーに、ビデオテープの登場からハイビジョンへと変化しました。

私たちはそういった環境の変化の中で、常に表現手法を研究し、ノウハウとして蓄積してきました。そのノウハウを元に、現在のいつでもどこでも気軽に動画を撮影できる環境をいかに活用し、未来の映画、動画を使った芸術に寄与したいと考えています。

そのためには、映像に興味を持ち、自分の身の回りのことや、親しい人とのコミュニケーションに動画を使ってみたい、動画で何か作品を作れたら楽しい趣味になるかもしれない、と考えている方々に動画制作を教授し、日常生活の中で、動画をより身近な存在にすることが責務と考えています。

なお、本講座では、講座を修了した受講者を対象とし、対面授業形式で受講者が制作した映像作品の講評会を実施します。対面授業の詳細については、4月の開講時に受講者の方にお知らせ致します。

第1週

動画で表現すること、動画でどんなことができるかを講義。また、物語論を始め、実践的にモチーフからテーマを考え、シナリオの作り方などを講義、加えてドキュメンタリーについて、全6回の講座の中で解説する。

第2週

アニメーション、メディアアート、劇映画について、それぞれ専門の講師がそのジャンルで何を表現できるのか、また、どうやって創作していくかについて解説する。

第3週

3週目は、実際に撮影することを想定し、演出技法について講義。また、撮影について身近な機材をどのように使用すればいいのか、また、それらの機材でもできるテクニックについて解説する。

第4週

編集について。パソコンでの音楽の作り方も含め、フリーソフトや安価なソフトを使っての編集の仕方、そして編集によって作品がどう変化するのか、またエフェクトについても解説してもらう。
※一般的にパソコンにバンドルされているアプリケーションソフトウェアにて解説を行う。

前提条件

特になし

課題内容

週ごとに理解度確認クイズが出題されます。

修了条件

得点率70%以上

学習期間

4週間


【修了者を対象とした対面授業の実施要項について】

本講座では、講座修了者を対象とした対面授業を2015年7月下旬に実施します。

講義内容

講義参加者が制作し提出頂いた映像作品の講評会となります。

実施日

2015年7月下旬を予定
※日程は4月の開講時にお知らせします。

場所

日本大学芸術学部(江古田校舎)

参加条件(申し込み要件)

  • 5分程度の映像作品(自らが作成に携わった作品に限ります)を提出できること。
    ※提出して頂く作品は公序良俗に反さないものにしてください。
  • 対面授業への参加申し込みは、本講座を修了していることを条件とさせて頂きます。

参加人数上限

30名

  

対面授業の申し込み方法

対面授業は、以下の流れでお申込み頂きます。
1.日芸JMOOC事務局のメールアドレスに応募申し込みメールを送信して頂きます。
2.日芸JMOOC事務局側で参加条件を満たした方に参加申し込みサイトURLをお知らせします。
※映像の提出は、YouTubeへの限定公開とし、登録したURLをメールにてお知らせ頂く形式をとります。
3.参加申し込みサイトからお申込み頂きます。
※応募用のメールアドレスは、4月の開講時にお知らせ致します。


講師・スタッフ紹介

鳥山 正晴

鳥山 正晴

日本大学芸術学部教授
日本大学芸術学部映画学科卒業。映画学科では主にシナリオの授業を担当。主な作品に、86年『もりもりぼっくん』(フジテレビ、脚本)、91年『モクネット二ツ井』(PRビデオ、監督・脚本・編集)など。主な論文に、05年『映画少年はなぜ巨匠になり得たか? ピーター・ジャクソン論』(映像研究)、12年『現代ファンタジー映画ストーリー考』(日本大学芸術学部紀要)などがある。

日向寺 太郎

日向寺 太郎

日本大学映画学科非常勤講師
日大芸術学部映画学科卒業。映画監督。卒業後、黒木和雄、松川八洲雄監督に師事する。98年、『黒木和雄 現代中国アートの旅/前後編』(NHK)を監督。05年『誰がために』で劇映画監督デビュー。08年『火垂るの墓』、10年『生きもの―金子兜太の世界―』(ドキュメンタリー)、13年『爆心 長崎の空』、14年『魂のリアリズム 画家野田弘志』(ドキュメンタリー)。

片渕 須直

片渕 須直

日本大学芸術学部映画学科非常勤講師
東京藝術大学大学院映像研究科アニメーション専攻非常勤講師
日本大学芸術学部映画学科卒。アニメーション映画監督。脚本家。「名探偵ホームズ」(脚本)、「魔女の宅急便」(演出補)、「アリーテ姫」(脚本・監督、以下同じ)「ブラックラグーン」「エースコンバット04 シャッタードスカイ」「マイマイ新子と千年の魔法」「この世界の片隅に」などを手掛けつつ、2006年より教職にも就く。「アニメーションの実制作の場で様々な手法を用い作られる動きについて言語化・法則化を促し、知覚心理学をはじめとする研究分野との間で概念を共有できるようにしたい」というテーマを掲げ、研究会活動を行っている。

奥野 邦利

奥野 邦利

日本大学芸術学部教授
日本大学芸術学部映画学科卒業。専門はビデオアートで、映画学科ではビデオアートやメディアに関する授業を担当。主な作品に、06年『脱皮の記録』(記録映画 監督〔共同〕)、07年『1光年のサウンドスケープ』(インスタレーション、監督〔共同〕)、11年『喪失の記録』(監督〔共同〕)、13年『記憶のかたち』(監督〔共同〕)などがある。

松島 哲也

松島 哲也

日本大学芸術学部教授
日本大学芸術学部映画学科卒業。映画監督を経て、教職に就く。主な作品に、00年『ぬくもり』(日本テレビ、監督)、03年『宇宙の夏』(監督・脚本)、04年『新しい風』(監督・脚本)、06年『可奈子のことば』(監督・脚本)、06年『ゴーヤちゃんぷるー』(監督・脚本)などがある。芸術学部映画学科では演出・シナリオの授業を担当している。

増田 治宏

増田 治宏

日本大学芸術学部准教授
日本大学芸術学部映画学科卒業。専門は映画撮影技術。主な作品に、『スキップシティ映像ミュージアムメッセージスクリーン展示映像』(撮影)、日本大学イメージビデオ『人間力-日本大学-』(撮影)、主な論文として『デジタルシネマカメラの現状』(08年「ビデオα」)などがある。

川上 央

川上 央

日本大学芸術学部教授
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程中退・博士。聴覚におけるモダリティの研究を行っており、情報機器を利用した音や音楽による表現の拡大、価値創成、サイン音について学生を指導している。論文に、12年『平均モーション法を用いたスネアドラム練習曲における感情演奏の動作解析』(音楽知覚認知研究)、著書に、12年『製品音の快音技術~感性にアピールする製品の音作り~』(S&T出版)、芸術活動に、14年『ボーカロイドvs.ベルカント』などがある。

齊藤 裕人

齊藤 裕人

日本大学芸術学部教授
日本大学大学院芸術学研究科博士後期課程満期退学。映画学科では主に演出とデジタル編集の授業を担当。主な作品に06年『星になったおじいちゃん』(PR/ドラマ 監督・脚本)、『弁護士保険の仕組み』(PR 監督・編集)、08年『スキップシティ映像ミュージアムメッセージスクリーン展示映像』(監督・編集)などがある。

※受講登録するとお客様の利用者情報は講座提供者(講師)に共有されます。詳しくは利用規約プライバシーポリシーをご覧ください。

  • 講座番号:ga034
  • 受講開始日:2015年4月16日