(2017/1/31追記)
本講座(第1回)は2016年5月10日をもって受付を終了いたしました。
現在、第2回(2017年1月31日開講)の受講登録を受け付けております。こちらのページをご参照ください。
この講座には「通常コース(無料)」「対面学習コース(有料)」の2種類のコースがあります。*対面学習コース(有料)では、対面授業を4/17(日)東京で開催します。
対面学習とは http://gacco.org/face-to-face.html
- 通常コース(無料)
- お申込み方法
講座詳細ページ
(本ページよりすぐにお申込みいただけます)
- コース内容
講座内容
ジェームズ・ヘックマンが著した「幼児教育の経済学」が大勢の人たちに読まれ、また、国家による子育て支援の在り方をめぐり、今幼児教育が大変注目されています。ヘックマンは、5歳児までの教育が人間の一生を左右すると主張し、国家による最大投資を、幼児教育に求めています。以前は、井深大氏による「幼稚園では遅すぎる」という本をきっかけに、幼児教育ブームが沸き起こったこともありました。今また、同じようなブームが到来しようとしています。しかし、幼児教育の重要性が叫ばれても、「何をどう教育の課題にすればよいか」その教育内容の議論が一向に進んでいません。5歳児を無償化し、義務教育年齢を引き下げようとしても、何を教育目標にしたらよいのか明確ではありません。
私は、1972年以来今日まで、43年間幼児教室の現場で子どもの指導にあたりながら、「幼児期における基礎教育はどうあるべきか」を考え続け、その経験を「KUNOメソッド」としてまとめました。幼児教育が注目されている今こそ、私が実践してきた幼児教育を紹介し、幼児のための「考える力」教育のあり方を皆さんと一緒に考えたいと思います。30回の講座を通して、私が実践してきた幼児教育の内容と方法を提案いたします。子育て中のご両親だけでなく、これから保育の現場に入ろうとしている学生の皆様、そして、多くの教育関係者の皆様にこの講座にご参加いただき、意見交換できればと思います。
第1週
- 今幼児教育が注目されている
- KUNOメソッド 3つの教育理念
- 教科前基礎教育とは何か
- 事物教育はなぜ必要か
- 対話教育のめざすもの
- 6領域指導の内容
第2週
- 未測量で学ぶこと
- 未測量授業の実際
- 位置表象で学ぶこと
- 位置表象の授業の実際
- 数の学習はどうすべきか
- 数の授業の実際
- 図形のセンスを磨く・図形で学ぶこと
- 図形の授業の実際
第3週
- 言語領域の課題
- 言語領域の授業の実際
- 生活領域の課題と実際
- 幼児期の教育方法はどうあるべきか
- 3段階学習法での実践
- 子どもの取り組み(A) 斜めの線は難しい
- 子どもの取り組み(B) 円錐づくり
- 子どもの取り組み(C) 四方からの観察
第4週
- 感覚教育・集中現象 モンテッソーリから学ぶ
- らせん型教育カリキュラム ブルーナーから学ぶ
- 最近接領域をどう生かすか ヴィゴツキーから学ぶ
- 可逆的な思考を育てる ピアジェから学ぶ
- 原教科とは 遠山啓氏から学ぶ
- オリジナル教具・教材を通して広がる輪
- KUNOメソッドによる海外教育支援
- 幼児教育に新しい風を
講師・スタッフ紹介
久野 泰可(くの やすよし)
1948年静岡県生まれ。横浜国立大学教育学科を卒業後、72年、東京渋谷において現代教育科学研究所を母体とする幼児教室の設立に参加する。83年、幼児教育実践研究所室長を経て、86年「こぐま会」として独立し代表に就任する。『幼児期に大切な「思考力」を育てる』ため実践を通して追求し、独自のカリキュラムを生み出し「KUNO メソッド」として確立する。また、その中で「ひとりでとっくん」100冊シリーズや、多くの「具体物教材・教具」を「こぐまオリジナル知育教材」として開発する。そのメソッドや教材は、小学校受験においても多大な成果を上げると共に、日本だけでなく韓国、香港、上海、ベトナム、インドなど、世界の子ども達の「幼児期の思考力の育成」に貢献している。著書に『間違いだらけのお受験』(講談社)、『3歳からの「考える力」教育』(講談社)、『子どもが賢くなる75の方法』(幻冬舎)など。
課題内容
- 第1週から第3週では、数問の理解度確認テスト(選択形式)を実施します。
- 第4週では、講座で学習した内容についてのレポートの提出を求めます。