(2019/4/25追記)
本講座(第3回)は2018年11月28日をもって受付を終了いたしました。
現在、第4回(2019年8月28日開講)の受講登録を受け付けております。
こちら のページをご参照ください。
この講座には「通常コース(無料)」のほか、オンライン講座と対面授業を組み合わせた「対面学習コース(有料)」があります。
*「対面学習コース(有料)」は、申し込みの前に「通常コース(無料)」(オンライン講座)の受講登録が必要となります。
*対面学習コース(有料)では、対面授業を11月18日(日)京都、11月25日(日)仙台で開催します。
*対面学習とは http://gacco.org/face-to-face.html
通常コース(無料)
お申込み方法 講座詳細ページ (本ページよりすぐにお申込みいただけます)
コース内容オンライン学習
ga080を申込み
講座内容
memento moriというラテン語は「死を想え」という意味で、現在は幸せに生きている自分自身もいずれは死を迎えることを忘れるな!という警句です。特に中世末期のヨーロッパ、ペストが蔓延するなどして逃れようのない終末観の中で享楽的な生活におぼれるキリスト教徒に対して発せられたこの言葉は、現世での楽しみや贅沢が虚しいものであることを強調するものであり、来世に思いを馳せるきっかけとなりました。
”Man is mortal.(人は死すべき存在である)” と言われるように、われわれ人間はいつか必ず死を迎えます。しかし死んだらどうなるのかと言った、古い時代からの永遠の疑問は、未だ解き明かされないままです。死後世界へと旅立った人々の誰一人として、この世に戻ってきた人がいないからなのでしょう。
そのため正解のわからない死をめぐって、人はさまざまな生活様式(=文化)を創造してきました。授業では現代日本人の死の文化を中心に、「死」について考えます。
※本講座は、2017年2月に開講した第1回及び2017年10月に開講した第2回と同じ内容となり、課題の一部を変更しております。
第1週:死とは何か?
死-問題の所在-
死を考える視座
現代日本の死の状況
死の語義
霊肉二分論
死の起源の神話
死と宗教
死をめぐる民俗
死の認定
第2週:死者と生者の接点
死者とは誰か
葬送儀礼の構造
盆行事にみる死者と生者
死者との出会いの可能性
位牌
遺影
墓
霊場
イエの先祖
第3週:日本人の死生観
『熊野観心十界曼荼羅』からみた死生観
死後霊魂の所在
山中他界観
山上霊地への歯骨納骨
供物からみた死後の死者
死者への想い
死者からカミへ-柳田國男の所論-
伝統社会の死生観
第4週:社会変動の中の死の文化
死の理解の変化-アリエスの所論-
わが国における死の理解
『中央公論』にみる死の扱いの変化
墓碑銘からみた死生観の変化
イエの崩壊
葬送習俗にみる近年の動向
イエ亡き時代の死者のゆくえ
memento mori
課題内容
理解度確認クイズ(多肢選択):各2点×32=64点 最終レポート:36点
東北大学MOOCのシリーズについて
東北大学では、JMOOCにて下記の2シリーズを展開しております。
今後も新規開講講座が追加されます。
また、再開講も随時行っていく予定ですので、ぜひ他講座にもご参加ください。
東北大学サイエンスシリーズ
・第1弾 解明:オーロラの謎
・第2弾 東日本大震災の教訓を活かした実践的防災学へのアプローチ ー災害科学の役割
・第3弾 銀河考古学入門〜銀河の形成と進化を辿る(2019年6月開講予定)
東北大学で学ぶ高度教養シリーズ
・第1弾 memento mori -死を想え-
・第2弾 男と女の文化史
・第3弾 家族と民法