SBI大学院大学 講師 梅田 浩二(うめだ こうじ)
名古屋市立大学経済学部卒業、慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了・MBA.名古屋市立大学大学院経済学研究科博士後期課程修了・Ph.D.(Economics)。
株式会社豊田自動織機製作所、株式会社東海理化電機製作所、同社米国統括子会社にて予算管理・経営企画・海外事業企画・国際税務等の業務に従事。日本管理会計学会、原価計算研究学会、日本会計研究学会等に所属。経済産業大臣登録・中小企業診断士。
本コースの前半では、OECDモデル租税条約を題材に国際課税ルールの基礎知識を学習します。また、近年のグーグル、アマゾン等によるアグレッシブ・タックスプランニングと称される課税回避行動を分析するとともに、G20とOECD租税委員会によるBEPS行動計画を通じた国際課税ルール強化の動きをレビューします。
後半では、グローバル企業が遵守すべき国際租税法の一つである移転価格税制と日本固有の制度である海外寄付金課税について学習します。しかし、本国親会社による当該税制への過剰適応は、海外子会社側の課税リスクを高めるだけではなく子会社の業績も悪化させモチベーション低下を誘発するという経営管理上のリスクもあるため、制度対応と経営管理の両立について検討します。
なお、国際租税法を学習するために、法人税や企業会計に関する詳細な知識は必要ありません。経理業務に従事する方のみならず営業、調達、事業企画、経営管理等に携わる方々にとって有用な知識ですので、広く受講いただければと思います。